
1996年5月31日、国際サッカー協会(FIFA)の理事会で2002年ワールドカップの日本・韓国共同開催が決定した。
ワールドカップの茨城県への招致に関しては、いち早く県立カシマサッカースタジアムでの開催に向けて県民上げての運動が高まっていた。
日韓共同開催が決定した現在、そのカシマサッカースタジアムの具体的改修計画が大きな注目を浴びている。
茨城県サッカー協会や地元鹿島市から、「現スタジアムを改修するのではなく、新しいサッカー場を建設した方が良いのではないか」との要望や意見が寄せられた。
県は、カシマサッカースタジアム整備検討委員会を設置し、改修か新築か、その具体的な整備計画を検討することになった。
このページは、FIFAが決めたワールドカップ対応のスタジアムの規格について紹介する。
カシマサッカースタジアム整備検討委員会
スタジアムの規格
32チームの参加により開催され、28~3l日間に及び、最低64試合が行われる。
8からl2のスタジアムで次の収容数を必要とする。
最低40,000人 | 予選リーグ(開幕戦を除く)、 決勝トーナメント1回戦及び準々決勝 |
最低60,000人 | 開幕戦・準決勝・決勝 |
観客席の規格
観客席は、番号のついた個席とし、スタンド及び報道関係者席は屋根の下とする。観客席の第一列目はピッチ・レベル(グランドの高さ)より2.5m高くなければならない。
特別必要条件
各スタジアムは天然芝の最低l05m×68mのピッチがあること。更に、ゴールラインの後部に最低7.5mのスペースをとり、タッチラインの外側に6mのスペースを次の事項のために設定すること。
選手の安全
控え選手用のベンチを設置
カメラマン用に十分にスペースを確保
場内広告看板提出に十分なスペースを確保
テレビカメラ用に十分なスペースを確保
照明・拡声装置その他
スタジアムには1500ルックスの主照明燈1式及び最新の拡声装置を設置しなければならない。更に、電光掲示板と音声伝達装置と同様、非常用発電設備を備えていること。 もし、これらの要求事項を満たさないスタジアムがある場合、改装、または新建設の計画書を提出し、財政保証及び建設完成日を添付しなければならない。
各スタジアムには、電話とファックス(直通外線つき)を備え、チームの更衣室、運営役員室に近く、 さらにフィールドに近い所に位置したFIFA役員事務所に設ける。
チームは良好な状態の天然芝練習場をホテルの近くで選ぶことができなければならない。
ドーピング・コントロール
最新の設備を完備したドーピング・コントロール室を設置すること。
各スタジアムには、選手用更衣室の近くに次の施設を設置すること。
・ドーピング・コントロール役員室
・最低8名用の控え室
・トイレ
・シャワー
・冷蔵庫
・テレビ
報道関係に対する要求事項
40,000~ | 60,000~ | 決勝戦 | |
プレイスタンド レポーター席総数 以上の内、机と電話のついた席数 |
600 400 |
l,l00 600 |
l,750 l,000 |
テレビ・ラジオ実況放送席(各3席ずつ) | l40 | l70 | |
スタンド内カメラマン席 (フィールド内とは別、視界が妨げられない場所) |
l00 | l50 | |
報道関係者ワーキング・エリア収容人数 (スタジアム内または周辺) |
350 | 600 | |
通信用エリア 電話ボックス 利用者制限のある公衆電話 ファックス 写真電送設備 暗室(電気・水道付き) |
30 20 l5 4 8 |
60 30 20 6 l0 |
|
レポーター用ブリーフィング・ルーム 通訳サービス付きラジオ、テレビ クローズドサーキットテレビ回線 (通択用キャビン3室と机5人分) 報道関係者ワーキング・エリアに設置のこと |
|||
更衣室に隣接したミックス・ゾーン | l,000㎡ | l,200㎡ | |
テレビインタビュー用スタジオ | 50㎡ | 50㎡ | |
ラジオインタビュー用スタジオ | 30㎡ | 30㎡ | |
報道関係者用バー又はカフェテリア (ワーキング・エリアに) |
2×50㎡ | 3×50㎡ | |
トイレ、洗面所 | |||
特定スポンサー用の倉庫 | |||
特定国用テレビ放送用のための特別な設備 (形態によるが、例えはゴールライン後側など) |
このページは、茨城県議会井手よしひろの公式ホームページのアーカイブ(記録保管庫)の一部です。すでに最終更新から10年以上経過しており、現在の社会状況などと内容が一致しない場合があるかもしれません。その点をご了解下さい。 |