待望の河原子海岸の北浜一帯整備事業が、16年度に策定された実施設計を基に、平成17年度から19年度の3カ年計画で具体的にスタートすることになりました。総事業費は2億9900万円が見込まれています。
海辺の自然環境を守りながら、若者からお年寄りまでの市民の交流を活発化し、通年型の観光資源としても活用することを目的に、日立市は新年度、河原子町と国分町にかかる河原子海岸北浜地域の整備に着手することになりました。三カ年計画で、若者から高齢者、家族が遊べるさまざま広場を造り、「河原子北浜広場」として整備。スポーツやレクリエーションを楽しみ、にぎわいを創出する土地利用を図ります。
この広場用地は、現在、松林やゴルフ練習場となっていますが、所有者の日立ホーム&ライフソリューション(日立製作所旧多賀工場)が、市に無償貸与します。河原子海水浴場の北側約1.3キロの海岸線に沿った約7万3000平方メートルの広さがあります。
海水浴場に近い地域は200台収容の駐車場を設置。隣接してコンクリートを敷き、若者がスケートボードなどを楽しむニュースポーツ広場(約1000平方メートル)を整備します。
自由広場(約6000平方メートル)は芝生を敷き、家族連れなどが、ピクニック気分で思い思いに遊べる芝生公園とします。
最も広いターゲットバードゴルフ場広場(約9000平方メートル)は、18ホールの公認コースをつくり、全国大会など公式試合開催を視野に入れた設計となります。
犬などを連れて遊べるペット広場(ドッグラン・約4200平方メートル)も整備します。
広場にはあずまや、トイレ・シャワー完備の管理棟などを設置します。
井手よしひろ県議は、平成15年2月にスケートボードやBMX、インラインスケートなどの愛好家6093名の署名を樫村千秋市長に届け、アクションスポーツパークの設置を要望しました。(アクションスポーツパークを日立に<設立要望に6093名の署名>:写真は、署名を手渡す「日立市にアクションスポーツパークを作る会」の代表の皆さん)。
更に、平成15年2月27日には、日立サーフィン連盟(会長:井上凡時さん、会員数220名)は、樫村市長に対して、「日立市河原子北浜駐車場の整備に対する要望書」を提出し、茨城を代表するサーフスポットである河原子海岸北浜に、駐車場や更衣室、シャワーなどの施設整備を求めました。(河原子海岸北浜にサーフスポットを整備:写真は、樫村市長に署名を提出する日立サーフィン連盟のみなさん)
こうした動きが功を奏し、若者からお年寄りまで楽しめる拠点整備が実現しました。
平成17年度は、公園の中央を流れる桜川に架かる橋の建設や造成工事が中心になります。夏までには着工する予定で、平成19年の全面完成が待たれるところです。