昨日のブログ「『ゲリラ豪雨』への対策強化を」では、多発する集中的な降雨への対策強化を訴えたばかりですが、日立市市内は雷と豪雨に見舞われました。午後4時半ぐらいから、真っ黒な雷雲が広がり、まさにバケツをひっくり返したような雨に。
新盆の挨拶回りを中断し、車の運転を控えなくてはならない程の強い雨脚でした。
多賀地区では、この豪雨により2級河川大川が一挙に氾濫。付近の商店や家屋には、あっという間に床下浸水の被害が広がりました。さらに、多賀駅南側の県道日立笠間線アンダーパスに氾濫した水が流れ込み、車両3台が水没するという被害が発生しました。不幸中の幸いでけが人などはありませんでした。
この日の雨量は、気象庁のアメダス日立局の記録では、4時から5時の1時間で58ミリ、6時から7時までが27.5ミリと85.5ミリとなっています。実際の降雨は、4時半から5時半までの1時間程度であったことから、一挙に時間降水量85ミリ以上の豪雨であったことが分かります。
大川の改修は待ったなしの課題であることは論を待ちませんが、急激な降水時の車両通行禁止なども具体的に検討する必要があります。
大雨 日立で1時間83ミリ・停電や床下浸水など被害
読売新聞(2008/8/15)
県内は14日夕、大気の状態が不安定になり、激しい雷雨に見舞われ、日立、水戸市内などで停電が相次いだ。水戸地方気象台は県北部に大雨・洪水警報を発令した。同気象台によると、日立で1時間(午後4時半~同5時半)に83ミリの雨量を観測。8月の1時間の雨量としては最大を記録した。
県消防防災課によると、日立市内で床下浸水が6世帯、同市千石町のガード下で車3台が水没した。東京電力茨城支店によると、同市田尻町などで計1530世帯が停電したほか、水戸、ひたちなか市と茨城町でも計約6870世帯が停電した。原因は落雷。
JR水戸支社によると、安全確認のため常磐線上下線が10~20分遅れた。
県北部で局地的に激しい雷雨
茨城新聞(2008/8/15)
日立で8月の観測史上最大の降水量
茨城県地方は14日夕、大気の状態が不安定になり、北部で雷をともなう局地的に激しい雨が降り、日立で一時間降水量が8月の観測史上最大となる83ミリを観測した。
水戸地方気象台によると、北部全体に大雨洪水警報が出され、日立では午後五時半までの一時間降水量が83ミリに達するなど短時間で猛烈な雨を記録。徳田(常陸太田市)で28.5ミリ、中野(同市)でも21.5ミリの強い雨が降った。
JR水戸支社によると、雷の影響で常磐線は午後四時ごろから、県内の広範囲にわたって最大で20分の遅れが出た。
東京電力茨城支店によると、午後5時半ごろから、日立市、水戸市、茨城町で約5620世帯が停電した。
県消防防災課によると、日立市内の6世帯で、床下浸水の被害があった。