5月10日、茨城県内のゴールデンウイーク(GW)期間中の県内観光客数を県観光部産課がまとめました。それによると、4月28日~5月6日の観光客数は243万786人となり、統計を取り始めた2003年度以降3番目であったことが分かりました。過去最高だった前年度からは42万840人の減(14.8%減)となりました。
国営ひたち海浜公園のネモフィラの見頃が4月に早まったことや、前年臨時に開催された北茨城市大津町の「常陸大津の御船祭」が今年は開催されていないことことが主な減少の要因です。
期間中、最多の観光客を集めたのは、37回目を迎えた笠間焼の祭典「笠間の陶炎祭(ひまつり)」でした。前年度比9000人増で、過去2番目の54万3000人が来場しました。
一方、国営ひたち海浜公園は、26万7935人減の31万5069人となりました。ネモフィラの開花が早まり、4月の入園者数は過去最高となりました。4月22日にはピークを迎え、約7万2000人が来場しました。海浜公園管理センターは「開花情報を適期に発信し、開花状況に対応した効果的な広報を実施。見頃に来場してもらえた」と総括しています。4月の入園者数が過去最多は63万5588人となりました。4月期対前年比143%となりました。
アクアワールド県大洗水族館は、前年比8781人増の7万9880人となりました。連休後半の初日となる3日が雨天で屋内施設に人が流れたことや企画展が好評でした。
同じ大洗町のめんたいパークが、前年比1237人減の7万9638人、筑波山が6139人減の7万7764人でした。
大井川和彦知事は、定例記者会見で「今後は、都内などでのキャンペーン、それから、イオンなど大型の商業施設などを使った観光キャンペーンと物産キャンペーンも含め合わせてやらせていただきます。ホームページやSNSの発信なども4月から本格的に始まったということなので、これから徐々に効果を上げていくのではないかなと思っています」と語りました。