Skip to content
ひたみち日記

ひたみち日記

井手よしひろが茨城県日立市からローカルな情報を発信中

Primary Menu
  •  ホーム
  • ご挨拶
  • プロフィール
  • 投稿一覧
  • facebook
  • X.com
  • youtube
  • 地創研
  • ご感想・ご意見
動画配信
  • 公共事業
  • 防災

那珂川、久慈川の緊急治水対策プロジェクトに855億円

管理者 2020年2月2日


 昨年(2019年)10月に発生した台風第19号では、荒川水系入間川流域、那珂川、久慈川、多 摩川において甚大な被害が発生しました。 この災害に対して、1月31日、国土交通省関東地方整備局は、関係機関が連携しとりまとめた関東4水系における「緊急治水対策プロジェクト」を踏まえ、河道掘削、堤防整備、 遊水地整備等の治水対策を、概ね5年(令和元年度~令和6年度)で実施する計画を発表しました。このうち、久慈川水系の茨城県管理区間(常陸太田市、常陸大宮市、大子町)では、 国が権限代行により河道掘削、堤防整備等の治水対策を進めていくことになりました。
 予算規模は総額855億円、従来の河道や堤防整備のほか、霞堤(かすみてい)や遊水地整備など河道外も含めた流域全体での治水計画で、浸水想定区域では住民に理解を求めながら家屋移転や高台整備も検討していくとしています。
 多重防御治水の推進を掲げる緊急治水対策プロジェクトは、①河道の流下能力の向上、②遊水・貯留機能の確保・向上、③土地利用・住まい方の工夫、が3本柱となっています。記録的豪雨を伴った台風19号では両河川で氾濫危険水位を大幅に超過し、堤防の決壊や越水が同時多発したことから、「河道内の整備だけでなく、流域できちっと水を受け止める対策が必要」としました。
■久慈川緊急治水対策プロジェクト
https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000767241.pdf
■那珂川緊急治水対策プロジェクト
https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000767242.pdf


緊急治水対策プロジェクト
 河道の流下能力向上については河道内の土砂掘削、樹木伐採による水位低減を行います。計画的に洪水を流域にためる遊水地や水を逃がす開口部を設けた「霞堤」を整備するほか、浸水想定区域では災害危険区域設定など土地利用制限、家屋移転、住宅かさ上げ、高台整備を検討します。
 具体的には、那珂川水系で霞堤1カ所(栃木県那須烏山市)と遊水地1カ所(常陸大宮市小場)を計画します。久慈川水系では霞堤3カ所(常陸大宮市辰ノ口、同市高渡、那珂市額田)を整備します。常陸大宮市小場の遊水地予定地は面積は約130ヘクタール、住宅が複数件ありります。霞堤予定地も田畑が中心の地域ですが、住宅もあります。台風19号で浸水被害のあった水戸市と大洗町の那珂川流域などで、土地利用制限や家屋移転も視野に入れた対策を検討していきます。
 各計画予定箇所にある住家戸数については、「地域の方にしっかり説明して、理解を得ていきたい」としています。
 緊急治水対策プロジェクトでは、ほかにも、減災に向けた取り組みとして、越水や決壊を検知する機器の開発・整備、危機管理型水位計や簡易型河川監視カメラの設置、要配慮者利用施設の避難確保計画作成の促進などソフト対策も盛り込んでいます。
 こうした総合的な治水計画は、県議会公明党が2014年6月の一般質問で初めて提案していました。
那珂川の治水計画
久慈川の治水計画

霞堤(かすみてい)とは、
 霞堤は、堤防のある区間に開口部を設け、その下流側の堤防を堤内地側に延長させて、開口部の上流の堤防と二重になるようにした不連続な堤防です。戦国時代から用いられており、霞堤の区間は堤防が折れ重なり、霞がたなびくように見えるようすから、こう呼ばれています。霞堤には2つの効果があります。1つは、平常時に堤内地からの排水が簡単にできます。もう一つは、上流で堤内地に氾濫した水を、霞堤の開口部からすみやかに川に戻し、被害の拡大を防ぎます。

霞堤
印刷する 🖨
閲覧数 57

Continue Reading

Previous: 新型コロナウイルス/フェイクニュースには要注意
Next: 政府「SDGs実施指針」を改訂/ジェンダー平等の実現、防災、気候変動対策などを強調

Related Stories

250828fujisan_map
  • 県政の話題
  • 防災

富士山の大規模噴火に備えて―茨城県の立場から考える防災の視点―

管理者 2025年8月28日
250826kanabara01
  • 旅のきろく
  • 防災

天明の浅間山大噴火と鎌原村の悲劇を訪ねて

管理者 2025年8月26日
250726image
  • 防災

モーメントマグニチュード(Mw)の話し

管理者 2025年7月27日



井手よしひろです。 茨城県の県政情報、 地元のローカルな話題を 発信しています。 6期24年にわたり 茨城県議会議員を務めました。
一般社団法人地方創生戦略研究所
https://y-ide.com
master@y-ide.com

2025年9月
月 火 水 木 金 土 日
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  
« 8月    

最近の投稿

  • SDGsの推進と参政党の誤謬――持続可能な未来のために建設的な取り組みを
  • 地域の安心と多様性を両立するために――“土葬”をめぐる現実と課題
  • 知事選公約:“パンダ”はダメで“コアラ”は良いのか?
  • TX開業20周年/茨城県発展の推進力のこれから
  • 富士山の大規模噴火に備えて―茨城県の立場から考える防災の視点―

アーカイブ

カテゴリー

  • 知事記者会見(令和7年9月9日)
    2025年9月8日
  • 【CHALLENGE IBARAKI】#75「健康長寿チェック表」を活用してめざせ、茨城県民健康長寿日本一!
    2025年9月6日
  • いばらきパートナーシップ宣誓制度を実施しています
    2025年8月31日
  • 救急搬送における選定療養費の徴収開始について
    2025年8月21日
  • 茨城県の取組「ここがすごい!」(第2次茨城県総合計画~主要指標等実績一覧~)
    2025年8月7日
  • コメ増産、安定供給へ
  • 警察庁がルールブック
  • 【主張】健康な妊娠・出産へ 若いうちから正しい知識普及を
  • コラム「北斗七星」
  • 児童養護施設などから巣立つケアリーバーを一人にしない
このホームページ(Blog)へのリンクは自由に行ってください。
文章の引用等も自由です。
ただし、リンクや引用等によって生じた不利益に対して、管理者はその責任を負いかねますので、ご容赦ください。
Copyright © All rights reserved. | MoreNews by AF themes.