5月15日、日立市南部の久慈町内を流れる瀬上川の改修のための住民説明会が行われました。
瀬上川は、平成18年10月に低気圧と大潮の影響が重なり、2日間にわたって氾濫する出来事がありました。晴天にかかわらず、海水が逆流し道路が水で溢れる様子は、異様なものがありました。
県高萩土木事務所では、井手よしひろ県議などの提案を受け、平成19年度に、瀬上川溢水対策技術検討委員会を立ち上げ、その改修の具体的方法について検討を続けてきました。
その結果、1.新明橋と日立電鉄旧久慈浜駅までの間の護岸を嵩上げ、2.遡上した波を受け入れるために旧久慈浜駅構内に受水施設を設置、3.長い周期のうねりを緩和して瀬上川を遡上する波を低くするために河口部に傾斜堤を設置、の3点の対策を講じることになりました。
平成20年度、新明橋から暗渠部手前までの護岸を海抜2mに43~63cm嵩上げする工事が行われました。
21年度から、暗渠部67mの改修工事と旧久慈浜構内に受水施設を設置する工事が始まります。現在、瀬上川は運上屋様の脇で暗渠になっていますが、旧久慈浜駅構内まで開口型の河川に改修されます。
この工事は、日立市が進める旧久慈浜駅の東西を結ぶ道路整備、瀬上川の受水施設の地下部分に雨水用の暗渠貯水槽を整備する計画と一体的に進めることになりました。
この一体的な事業は、平成23年度の完成を目指します。総予算は約5億円程度を見込んでいます。