政治資金収支報告書:民主・川口氏、提出せず
政党では自民7団体も
毎日新聞(2009/10/1)
衆院選比例代表で当選した民主党の川口浩衆院議員が、県議時代の政治資金管理団体「民主党と共に医療を考える会」の08年分の政治資金収支報告書を、県選管への提出期限(3月31日)までに提出していないことが分かった。同団体は国会議員や候補者が代表の政治団体や政党支部に届け出が義務付けられている「国会議員関係政治団体」の手続きもしておらず、県選管は届け出を求めている。
国会議員関係政治団体では、特定の国会議員やその候補者の支援を目的とした政治団体に全領収書開示や監査などが義務付けられ、「該当の通知を受けてから7日以内」に届け出することになっている。しかし川口氏から県選管への届け出は、当選後もなされていないという。川口氏は未提出の理由について「まったく勉強不足で後手にまわった」と説明している。
政治資金収支報告書は政党、政治団体に提出が義務付けられており、08年分は1275団体に提出義務があるが、202団体が届け出ておらず、提出率は84・2%にとどまる。政党では自民党県連石岡支部など自民党の計7団体、資金管理団体を含むその他の団体は195団体が未提出となっている。
政治資金収支報告書で民主4議員が提出期限守らず
産経新聞(2009/10/5)
民主党の田嶋要衆院議員(千葉1区)など少なくとも4人の同党衆院議員が、平成20年分の政治資金収支報告書を3月末の法定期限までに提出せず、各都県選挙管理委員会の公表に間に合わなかったことが5日、分かった。
期限に遅れ、公表されなかった団体は、田嶋氏の政党支部と資金管理団体のほか江端貴子(東京10区)、川口浩(比例北関東ブロック)、川島智太郎(比例東京ブロック)各氏の資金管理団体。
川口氏の資金管理団体以外は半年遅れの9月に相次いで提出された。
国会議員、県議会議員、市町村議員、首長など公職についている者(またはつこうとする者)は、政治資金管理団体を定め、その1年間の収支を翌年の3月末日までに報告することが義務づけられています。たとえその年の収支が無くても、収支がなかったことを報告する義務があります。
民主党の川口浩衆議院議員は、県議会議員から今回の衆院選の民主党比例名簿に登載され、初当選しました。しかし、県議時代の政治資金管理団体「民主党と共に医療を考える会」の平成20年分の政治資金収支報告書が、10月6日現在、提出されていないことが、井手よしひろ県議の県選管への資料請求で明らかになりました。平成20年の収支報告書の提出が必要な国会議員で、未だに提出されていないのは、川口議員1人だけとみられます。
「民主党と共に医療を考える会」は、平成18年、平成19年も収入も支出もない、いわゆる「0報告」団体でした。平成18年の収支報告書も、提出期限の19年3月31日を1年間も過ぎた20年3月31日に提出されていたことも判明しました。
