早急なNPO法人化で、活動基盤の充実を確認
地元金沢団地を中心に、地域のふれあい事業を展開しているボランティア団体「ふれあいの郷・金沢」(鈴木米征代表)の会合に参加しました。「ふれあいの郷・金沢」は会員62人(正会員19人、賛助会員43人)で、毎週火曜日、団地内の集会場で「金沢・おしゃべりサロン」を開催しています。内容は茶話会、ミニ展示会、ミニコンサート、健康体操などを行っています。平成24年3月から始まり60回以上続いています。平均20人程の方が参加しています。また、配食ボランティアのや金沢幼稚園との連携してひなまつり茶会などにも活動の範囲を広げています。
今回、「ふれあいの郷・金沢」が、高齢者の生活支援を行う「金沢・結の会」(仮称)を立ち上げることになりました。この地域は、日立市内の南部、山側に位置しており、金沢団地、台原団地、根道ケ丘団地の大規模な戸建住宅で構成されています。特に、金沢団地は造成後40年が経過しており、約780戸の住宅に2341名が住んでいます。すでに平成24年10月1日現在で、高齢化率は46.8%に達しています。
「結の会」では、将来的に金沢団地を中心に、在宅の高齢者などの生活支援や介護予防、予防医療などの充実に取り組むことにしています。具体的には、地元の生活協同組合であるパルシステム茨城との協働で、パルシステム茨城「金沢店」内のふれあいコーナーを借用し、備品や電話などの貸与を受けることになります。活動費用は、パルシステム茨城の「くらし活動助成金」による支援を期待しています。
発足時は、生活上の困り事(草取り、買い物、清掃、資源回収)への対応を行うことにしています。こうしたサービスは有償で行うことを前提としており、今後、その単価などについて検討することにしています。また、会の社会的な信用度を担保し、財政基盤を確立するためにもNPO法人化を目指すことも確認されました。
参加した地域の皆さんからは、
「明日からでも仕事したい。自分の健康のためにも、こうした取り組みに積極的に関わりたい」
「子育てなどが終わり、健康なうちに地域のために働きたい。今は現役世代だが、このままでこの団地の住み続けることはできないと思っています。カフェなどが飲めるような場所が作れたらと思って参加しました」
「資源ごみの立哨も負担となっているので、そのへんも検討して欲しい。震災があってコミュニティの絆を強めることが必要だと思います。孤独死も現実にある。若いから大丈夫との意識も変えることが必要です」
「金沢団地3世も成人に達しています。茨キリで地域貢献サークルに所属しています。大学で学んだこと地域に生かしていくことを目指しています」
「コミュニティビジネスの考え方を導入して、有償でのサービスを基本とすべきだと思います」
などの意見が出され、活発な議論が交わされました。
参考:ふれあいの郷・金沢のHP