3月30日、午後6時半ごろ日立市幸町の「三菱日立パワーシステムズ日立工場」の敷地内で、廃油などを入れたドラム缶が爆発し、その破片が敷地外の道路などに飛散する事故が発生しました。
幸いけが人などはありませんでしが、一時、国道245号線が通行止めになるなど大きな騒ぎとなりました。
日立市は事故発生後約30分で、災害対策本部を設置しましたが、人的被害がなく、被害の拡大もないことが確認されたため、警戒本部体制に移行しました。
三菱日立パワーシステムズは、三菱重工と日立製作所の重電部門が合併して企業。日立工場は火力発電用のタービンなどを製造する拠点施設です。
日立工場タービン技術本部で、危険物を保管する倉庫の外に置いてあったドラム缶4本のうち2本が相次いで破裂しました。このうち1本は底の部分を残して約20メートル吹き飛ばされました。ふたはいずれも吹き飛び、工場北側フェンスを越えて歩道に落ちていました。廃棄物貯蔵所のトタン屋根や壁の一部が破損しています。
また、爆発があった現場を中心に、ドラム缶に入っていたと見られる液体が飛び散り、工場近くの植え込みや近くに止めてあった車など広い範囲について青緑色のシミが付いた状況になりました。
1回目の爆発から約5分後に2回目の爆発が起こり、最初の爆発を聞きつけて集まった周辺住民がヒヤリとする瞬間もありました。
さらに、ドラム缶の中に貯蔵しれていた廃液が流れ出しましたが、下水や川などに流れ出すことはありませんでした。
警察や消防では、ドラム缶の中には工場で使った廃油など複数の液体が混ざっていたということで、それらが何らかの反応を起こして爆発した可能性もあると見て、引き続き詳しい原因を調べることにしています。
井手県議ら公明党、緊急の申し入れ行う
この事故を受けて翌31日、井手よしひろ県議と舘野清道市議は、三菱日立パワーシステムズ日立工場を訪れ、総務部門の責任者に事故の再発防止と市民の不安を払拭するための情報公開を強く求める要請書を提出しました。