茨城国体「いきいき茨城ゆめ国体」が盛大に開会

　９月２８日、令和となって初めての第７４回国民体育大会「茨城国体」が、天皇皇后両陛下のご臨席の下、茨城県立笠松運動公園陸上競技場で開会式が行われました。

　開会式に先立って、全国から訪れた人を歓迎するための「式典前演技」が行われ、地元から参加したおよそ１８００人の出演者が、ダンスなどのさまざまな演技を披露しました。
　茨城県のさまざまな魅力を伝える「式典前演技」は、水戸市出身で俳優の渡辺裕之さんがストーリーテラーとして、歴史や文化、豊かな自然、最先端の技術などを紹介していきました。
　それに合わせて地元から参加したおよそ１８００人の出演者が、ダンスやマーチングバンドなどの演奏で全国から訪れた人たちへの歓迎の思いなどを表現しました。
　最後に、県内で盛んな宇宙産業を象徴するような、大きな箱の中からロケットが登場して宇宙へと飛び立つ演出が披露されると、会場からは大きな歓声が上がっていました。

開会式では、全国から集まったおよそ４２００人の選手団が都道府県ごとに入場行進し、最後に開催地の茨城県の選手団が入場すると、客席からひときわ大きな拍手が送られました。
　開会式で天皇陛下は「皆さんの中から来年の東京オリンピックで活躍する選手が数多く誕生することを期待しています」と激励されました。また、千葉県など関東地方に大きな被害をもたらした今月の台風１５号にも触れ、「茨城を含む各地で大きな被害が生じたことに心を痛め、被災された方々のご苦労を案じています」と述べられました。
　最後に、スポーツクライミングの野口啓代選手とハンドボール少年男子の後藤駿介選手が「支え、励まし、指導してくださったすべての方々への感謝の気持ちを胸に全国に夢と感動を届けることを誓います」と力強く選手宣誓しました。
　茨城国体は来月８日までの１１日間の日程で開催されます。