KDDI茨城衛星通信センターは、昨年12月末で運用を停止し、今後、世界最高水準の電波天文台としての活用が検討されています。
この6月には、「土地および建物譲渡に関する基本合意書」を締結するはこびとなりました。さらに、茨城県、地元2市(日立市・高萩市)、国立天文台、茨城大学、KDDIの6者で「KDDI跡地利活用に係わる連絡協議会」を設置し、土地や建物、施設等の利用・維持管理に関する事項や具体的な事業計画などを検討することになりました。
また、ふるさと財団(地域総合整備財団)から助成金600万円が交付されることになり、県、地元2市が100万円ずつ拠出して、総額900万円の予算で様々なイベント等を企画することになりました(平成19年度の「大学と連携した地域づくり助成事業」に採択されました)。具体的には、7月以降「講座」や「ワークショップ」を開催し、12月には「フォーラム」を行う計画があります。
この1年間の検討を経て、十王のパラボラ施設が宇宙の神秘を探る研究拠点として、また、教育文化の拠点として地域の活性化に役立つことを大いに期待したいと思います。
(写真は「天頂格納」されて次の出番を待つパラボラアンテナ、07年4月撮影)