バスがまた、通るようになったから
ソフトバンクの子会社・ソフトバンクドライブ(SBドライブ)は、自動運転技術を活用して新しいモビリティサービスを提供する企業です。SBドライブが、昨年(2016年)12月に作成した動画が、再生100万回を突破しました。
ドライバー不足や過疎化といった社会問題により、地域の公共交通手段は、廃線や減便を余儀なくされています。
自動運転技術を活用して、人々の暮らしに寄り添う新しい移動手段としてスマートモビリティシステムの開発・実証が急がれています。
事故が起こった場合の法的な問題やそれにかかわる補償(保険)など、クリアすべき課題は多いのが現実です。
日立市の場合は、まずは、バス専用線(ひたちBRT)などでの実用化が望まれます。その後、一般道を含めて、山側団地などを主要駅、BRTへの接続などの路線整備を今後計画すべきです。
現在、日立市では「専用空間における自動走行等を活用した、端末交通システムの社会実装に向けた実証事業」に、「ひたちBRT」を活用した小型バスの自動走行実証実験が行われる予定です。日立電鉄線跡地をバス専用道路として活用する「ひたちBRT」で、自動走行技術を取り入れた小型バスを走行させる実験を行うとしています。実験を予定する区間は、JR大みか駅から県道日立笠間線(河原子街道)までのバス専用線区間の約4キロです。
自動運転バスによる実証実験は、平成28年度から産業技術総合研究所(産総研)において、車両やシステムの研究開発に着手し、29年度中にテストコースでの走行実証試験、30年度に実際にひたちBRT実証評価を行うことにしています。自動走行の小型バスは産総研が用意し、運行システムも産総研が開発します。専用線の整備や市道と接する部分の信号等設備は日立市が行います。
今後も、県や市町村は、国の実証実験などに積極的に参加し、地域の活性化につなげていくべきです。
また、日野自動車や日立製作所など、この分野での先進的役割を担う企業も立地する茨城県です。全国をリードする取り組みが期待されています。