令和8年1月18日(日)、茨城電設スポーツパーク石岡(石岡運動公園)を会場に、「石岡市総合防災訓練 ~いしおか防災フェア~」が開催されました。3年に一度、石岡市地域防災計画に基づいて実施されるこの訓練は、市や防災関係機関、事業所、そして地域住民が一体となり、災害への備えと行動を確認する貴重な機会となりました。
今回の防災訓練は、「見て・体験して・備える」をキーワードに掲げ、従来の総合防災訓練に「いしおか防災フェア」という名称を加え、より多くの市民が気軽に参加できる形で行われました。これまでの訓練から一歩踏み出し、子どもから高齢者までが楽しみながら防災を学べる内容へと、大きく進化した一日だったと感じます。



会場では、市や消防、警察など防災関係機関による救出・救助訓練が行われ、「公助」による災害対応の様子を間近で見学することができました。あわせて、炊き出し訓練や消火訓練といった体験型プログラム、災害時応援協定を結んでいる各団体・機関によるブース出展も行われ、参加者は実際に体を動かしながら防災を学んでいました。防災スタンプラリーや消防車との綱引き体験など、親子で楽しめる企画も多く、会場は終始にぎわいを見せていました。
市制施行20周年の記念事業として行われた記念公演も、来場者の心に強く残る内容でした。2025年書道パフォーマンス甲子園で優勝し、文部科学大臣賞を受賞した水戸葵陵高等学校書道部による迫力ある書道パフォーマンスをはじめ、国分台ふたば保育園による和太鼓、ばらき台幼稚園・ひかり保育園による鼓笛演奏が披露され、地域の文化や子どもたちの成長を感じられる温かな時間となりました。
今回の防災フェアでは、「自助・共助・公助」の大切さが、さまざまな場面で実感できました。防災関係機関の連携強化に加え、SDGsや防災に取り組む市内事業所も参加し、日常の暮らしの中で何ができるのかを考える視点が随所に盛り込まれていました。防災を特別なものとして構えるのではなく、楽しみながら学ぶことで、生活の延長線上にあるものとして捉え直す機会になったのではないでしょうか。

NPO茨城県防災士会もブース出展
会場には、NPO法人茨城県防災士会もブースを出展し、簡易トイレや感震ブレーカー、液状化のメカニズム、家屋の耐震補強の仕組みなどについて、分かりやすい説明が行われました。専門的になりがちなテーマにもかかわらず、模型や実物の防災機材を用いた丁寧な解説に、多くの来場者が足を止め、熱心に耳を傾けている姿が印象的でした。一つ一つの対話が、防災意識を高める確かな一歩になったと感じます。
災害は、いつ、どこで起こるか分かりません。だからこそ、平時に「知り」「体験しておく」ことが、いざという時の行動につながります。今回開催された「いしおか防災フェア」は、防災を自分ごととして考えるための、非常に有意義な一日となりました。石岡市の次の20年を、より安全で安心なものにしていくためにも、こうした取り組みが今後も継続されていくことを強く期待しています。
