Skip to content
ひたみち日記

ひたみち日記

井手よしひろが茨城県日立市からローカルな情報を発信中

Primary Menu
  •  ホーム
  • ご挨拶
  • プロフィール
  • 投稿一覧
  • facebook
  • X.com
  • youtube
  • 地創研
  • ご感想・ご意見
動画配信
  • 環境問題

IPCCが最新報告書/温室効果ガスの影響を“断定”

管理者 2021年9月10日

温室効果ガスの依経による気温上昇
 地球温暖化対策を話し合う国連の会議「COP26」に向け、今月末から準備会議やユースサミットがイタリアで開催されます。
 8月9日には、国連のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)が最新の報告書を発表しました。

地球温暖化への温室効果ガスの影響を“断定”
 IPCCは、温暖化対策を各国が検討する上で基礎となる科学的知見を提供する機関で、IPCC自体は研究を行う機関ではありません。世界中の研究者に協力を募って最新の研究成果を分析し、最新の知見をまとめた報告書を1990年から発表しています。
 温暖化の科学的根拠等を扱う第1作業部会、社会や経済、自然への影響等を扱う第2作業部会、対策(気候変動の緩和策)等を扱う第3作業部会などがあります。
 8月に公表された第1作業部会の報告書の執筆には、66カ国から200人以上の専門家が結集し、1万4000本の論文が引用されました。来年には第2、第3作業部会の報告書も発表され、最終的に第6次評価報告書としてまとめられる予定です。


 今回の報告書で特に注目すべき点は、主に石油や石炭など、化石燃料の使用による「温室効果ガス」の排出による人間の活動によって、地球温暖化につながったことは「疑う余地がない」と断定したことです。
 これまで、2001年の第3次評価報告書では、人間の活動が温暖化に影響している可能性について『高い』と記述されました。2007年の第4次評価報告書では、『非常に高い』、2013年14年の第5次評価報告書では『極めて高い』と記されましたが、断定までには至りませんでした。
 今回、断定に踏み切った背景には、産業革命以降、19世紀後半からの世界の平均気温が過去2000年の間に前例がない速度で上昇しており、過去10万年で最も地球が温暖だったとされる時の推定気温を超えているという研究結果があります。  
 さらに、自然の影響のみの場合と、そこに人間の活動が加わった場合で気温上昇の推定値を計算すると、人間の活動が加わる場合の試算が現在の観測値とほぼ一致することなども挙げられています。

 さらに報告書では、熱波や大雨、干ばつ、熱帯低気圧などについて人間の活動が寄与したことを示す証拠が上げられています。
 地球温暖化は、温室効果ガスによって地球から宇宙空間に熱が放出されにくくなることにより起きます。地球にこもった余剰な熱の90%以上は海に蓄えられています。海水温は気温ほど容易に上昇しませんが、増えた熱によって水蒸気の発生量が増え、台風の大型化や豪雨につながっていることが既に検証されています。
 また「50年に一度」といわれる暑い日は、産業革命前と比較して4.8倍に増加しているとの研究結果が出ました。現在は産業革命前よりも平均気温が1度上昇していますが、今後、1.5度上昇した場合は8.6倍、2度になると13.9倍の頻度になると予測されています。

 向こう数十年の間に温室効果ガスの排出が大幅に減らない限り、世界の平均気温は21世紀中に1.5度~2度上昇することが示されました。
 人間の活動に起因する地球温暖化を一定程度に抑えるためには、二酸化炭素やメタンをはじめとする温室効果ガスの排出量を制限しなければなりません。パリ協定に基づき2020年に各国が提出した温室効果ガスの削減目標では不十分であることが分かっていますから、目標の引き上げが求められています。
 日本政府も昨年、2050年までに国内の温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」を目指すことを宣言しましたが、具体的にどう実行していくのかを詰める必要があります。
 私たち市民レベルの活動では、日々の消費行動を見直すことや、省エネの心掛けなどが大切です。それだけでは限界があるのも事実ですが、社会を変える力としての市民の声は重要です。

印刷する 🖨
閲覧数 26

Continue Reading

Previous: 同床異夢の野党政策協定/仲介した市民団体は共産党のフロント組織
Next: 共産党、隠せぬ暴力革命の可能性/「敵の出方」論を巡って

Related Stories

30272c02-s.jpg
  • SDGs
  • 環境問題

土壌や水から電気を得る“超小集電技術”の実証施設『空庵』でワークショップ

管理者 2024年7月28日
c7d08af1-s.jpg
  • 地方創生
  • 環境問題

下妻市役所の新庁舎完成/エネルギー年間消費量78%削減

管理者 2023年5月26日
b8eef1c7.jpg
  • 国政情報
  • 環境問題

卒FIT/家庭の太陽光発電が新局面に

管理者 2019年12月7日



井手よしひろです。 茨城県の県政情報、 地元のローカルな話題を 発信しています。 6期24年にわたり 茨城県議会議員を務めました。
一般社団法人地方創生戦略研究所
https://y-ide.com
master@y-ide.com

2025年7月
月 火 水 木 金 土 日
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  
« 6月    

最近の投稿

  • 参院選<<茨城比例区>>の結果から見えた、立ち返るべき原点と新たな挑戦
  • 最近、気になったことば「反日の日本人」
  • 「治安維持のために戸籍強化」?──憲法の理念に逆行する参政党の発想を問う
  • 茨城選挙区は“上月りょうすけ”、全国比例区は“平木だいさく”
  • 【警告】若者に知ってほしい!参政党への13の「ここがダメ」!

アーカイブ

カテゴリー

  • いばらきパートナーシップ宣誓制度を実施しています
    2025年7月16日
  • 野鳥における高病原性鳥インフルエンザについて
    2025年7月15日
  • 「ラブライブ!スーパースター!!」パネル展を開催します!
    2025年7月9日
  • 【CHALLENGE IBARAKI】#73「あなたの家は大丈夫?木造住宅の耐震化」
    2025年7月9日
  • 知事定例記者会見(令和7年7月4日)
    2025年7月3日
  • 夜空彩る大輪に笑顔咲く
  • 両国の国益に資する
  • 【主張】次世代コンクリート 万博で注目、日本発の脱炭素技術
  • コラム「北斗七星」
  • 暮らしのお役立ち情報を発信!
このホームページ(Blog)へのリンクは自由に行ってください。
文章の引用等も自由です。
ただし、リンクや引用等によって生じた不利益に対して、管理者はその責任を負いかねますので、ご容赦ください。
Copyright © All rights reserved. | MoreNews by AF themes.