2024年2月25日、第2回ひたち大煙突フェスティバルが開かれ、紙芝居劇「大煙突とさくらのまち」が上演されました。
これは、日立市を中心として活動するエンターテイメント集団「ETCひたち」(代表・佐藤しん)が、大煙突とさくら100年プロジェクトが制作した紙芝居をもとに、様々な演出を加え演じたものです。
紙芝居「大煙突とさくらのまち」は、煙害を防ぐために約100年前に建設された当時世界一だった大煙突をめぐる「人と自然と産業の共生」の史実を、16枚の絵に収めた作品です。
100年前、日立では旧日立鉱山(銅の採掘と精錬)が出す煙のために山林の草木が枯れ、農作物に大きな被害・煙害が発生しました。様々な調査や研究の末、旧日立鉱山は煙害防止のため、1914年に当時世界一の大煙突(高さ155・7メートル)を建設しました。さらに、ソメイヨシノやオオシマザクラなど500万本以上を植栽して街の緑も山の緑も回復させ、公害問題を克服した歴史があります。これは現代のSDGsの先駆けともいえる史実です。
日立の大煙突は1993年に老朽化のため倒壊し、3分の1ほどの高さになりましたが、今も現役で使われています。
紙芝居「大煙突とさくらのまち」は、脚本を日立市十王出身の児童文学作家・佐々木ひとみさん、絵を仙台市で活躍するイラストレーター・栗城みちのさんが担当し、2021年に製作されました。
紙芝居「大煙突とさくらのまち」
脚本/佐々木ひとみ(十王町高原出身の児童文学作家)
作画/栗城みちの(仙台にて活躍中のイラストレーター)
制作/大煙突とさくら100年プロジェクト
協力/日立ロータリークラブ、メディアクラフト、認定NPO法人共楽館を考える集い
印刷・製本/日立高速印刷株式会社
動画制作/一般社団法人創生戦略戦略研究所