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ベンゼン漏出事故・三菱化学鹿島事業所を現地調査

管理者 1997年11月15日
三菱化学鹿島事業所でベンゼン漏出事故

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鹿島コンビナート東部地区の航空写真
赤枠で囲まれた地域が三菱化学の敷地
井手県議ら公明議員団、現地調査行う

971112kasima01  茨城県神栖町東和田の三菱化学鹿島事業所(庄田悦久所長)の地下の配管から、消防法などで危険物(引火性液体)に指定されている石油類のベンゼンとエチルベンゼンが多量に漏れていたことが11月5日判明した。

971112kasima_map  事業所は平成9年3月に漏出に気づいたが、県や地元の消防に通報しておらず、今年10月末、消防に始末書を提出した。事業所は「環境への影響はない」と説明しているが、事態を重くみた県は立ち入り検査に乗り出した。

 事業所や県によると、漏出が見つかったのは、合成樹脂などの原料のスチレンモノマーを製造するため、エチレンとベンゼンを合成しエチルベンゼンに変えるプラント(第2ベンゼンプラント)。合計で25立方メートル~50立方メートル、ドラム缶にして125本から250本分がプラント敷地内の35メートル、20メートルの範囲に漏れたと推定されている。うち10立方メートルを回収した。

 事業所は平成6年6月の定期修理で排水設備に亀裂を発見。昨年1月から2月ごろ、ベンゼンなどが水に混じって漏れていることがわかったが、「微量なので報告の必要はないと判断した」という。

 今年の3月と10月、また別の箇所から漏出が発見された。地下配管に腐食による穴が2カ所見つかり、多量の漏れも確認された。担当者以外は10月下旬、初めて事実を知り、地元の消防や県、町に連絡した。

 消防法などでは、漏えいがあった時にはただちに消防などに通報するよう定めている。県消防防災課などは10月31日、石油コンビナート等災害防止法に基づき、立ち入り検査を実施した。

 井手県議ら公明茨城県本部の調査団(鈴木孝治県本部長、柳堀弘神栖町議、小笠原美智子神栖町議、井手県議)は、11月12日午後、同事業所を訪れ漏出現場を視察するとともに、庄田悦久所長らから事件の経緯と対策を聴取した。

 席上、説明にあたった松井昭環境安全部次長から大要次のような説明があった。

漏出したベンゼンは地下6m前後の場所にたまっている。

汲み上げ装置を設置して漏出したベンゼンの回収に当たっている。

工場内27ヶ所でボーリング調査をしているが現在のところ地下水等からベンゼンは検出されていない。

今後、井戸を使っている付近の民家の水質検査は、申し出があれば全て行う。

 公明県本部では、こうした聴取と説明を受けて、庄田所長に対して別項のような申入書を手渡した。

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10月に大量のベンゼンの漏出が確認されたバルブ。コンクリートの色が変わっているところに埋設されていたパイプに2ヶ所の穴があき、ベンゼンが漏出した。
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地中に漏出したベンゼンを汲み上げるポンプ装置を視察する公明県本部議員団

平成9年11月12日

三菱化学株式会社鹿島事業所
 所 長 庄田 悦久 殿

公明茨城県本部
 県本部長 鈴木 孝治
公明神栖支部
  支部長 柳堀 弘
ベンゼン漏出事故に関しての申し入れ

 貴事業所において有害な化学物質ベンゼン並びにエチルベンゼンが多量に漏出している事実が明らかとなりました。また、その事実が長期間にわたって、関係機関並びに住民に報告、説明がされていなかったことも判明いたしました。

 こうした事態は、大変憂慮すべきことであります。自然環境を守り、地域住民の安全と健康の確保、そして地域企業の健全な発展を願う私ども公明茨城県本部並びに公明神栖支部といたしましては、漏出したベンゼン類の早期撤去と再発防止を強く求め、以下の4点にわたり申し入れ行うものです。

 貴職におかれましては、申し入れの主旨をご理解の上、遺漏なき対応をお願いいたします。

記

漏出原因の徹底究明と再発防止策の徹底を図ること

漏出したベンゼン類の回収を完全に行うこと

事故発生時の関係機関への通報を徹底すること

地域住民に対しての情報の公開、広報体制の見直しを図ること

以上

このページは、茨城県議会井手よしひろの公式ホームページのアーカイブ(記録保管庫)の一部です。すでに最終更新から10年以上経過しており、現在の社会状況などと内容が一致しない場合があるかもしれません。その点をご了解下さい。
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井手よしひろです。 茨城県の県政情報、 地元のローカルな話題を 発信しています。 6期24年にわたり 茨城県議会議員を務めました。
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