チェーンメールは転送しないことが大原則
一昔前は、不幸の手紙というものがありました。「3日以内に3人の人に同じ内容の手紙を出さないとあなたは不幸になります」というのがその典型であったようです。同じような発想で、複数の人にメールを配信することを求める「不幸のメール」が小中校生に流行っているとのことです。
ネット社会では、こうしたメールをチェーンメールと呼び、ネットワークやメールサーバに過剰に負荷をかけるため、ネチケットに反する行為とされています。
いたずら目的のものがほとんどだが、まれに募金の呼びかけなど善意に基づくものがチェーンメール化する場合があります。昨年の中越地震では、被災地への支援を訴えるメールがチェーンメールとなり新たな問題となりました。
メールは郵便に比べ転送が容易なため、時としてねずみ算式に数が膨れ上がってネットワークに負荷をかけたり、誤った情報が爆発的に拡大する懸念があります。
チェーンメールを受け取った際には止めるのがマナーであり、内容に関わらず他人に転送してはいけません。しかし、不安をあおるような内容が書かれていると、怖くて止められないのも事実。こうした感情に配慮して、日本データ通信協が携帯電話専用のアドレスを公表し、チェーンメールが広まらないような体制を整えました。
携帯用チェーンメール転送先アドレス
dake001@docomo.ne.jp
dake002@docomo.ne.jp
dake003@docomo.ne.jp
dake004@docomo.ne.jp
dake005@docomo.ne.jp
kuri001@t.vodafone.ne.jp
kuri002@t.vodafone.ne.jp
kuri003@t.vodafone.ne.jp
shika001@ezweb.ne.jp
shika002@ezweb.ne.jp
dake002@docomo.ne.jp
dake003@docomo.ne.jp
dake004@docomo.ne.jp
dake005@docomo.ne.jp
kuri001@t.vodafone.ne.jp
kuri002@t.vodafone.ne.jp
kuri003@t.vodafone.ne.jp
shika001@ezweb.ne.jp
shika002@ezweb.ne.jp
「不幸のメール」こちらへ転送を
読売新聞(YOMIURI ONLINE 2005/7/13)
日本データ通信協が携帯専用のアドレス
携帯電話メールで、不愉快な内容が次々と転送されるチェーンメールが子どもの間で問題になっている。友達に転送しなければ不幸になると脅し文句が書いてあり、“不幸のメール”とも呼ばれる。不安を解消しようと、転送を受け付ける携帯メール専用のメールアドレスができた。
「君は1週間以内に好きな人とイィ事があるよ♪ ただし……条件があるんだぁ! 好きな人達10人に転送しろ! シカト(無視)したら好きな人や友達と離れてしまうかもね……」
東京都内に住む女子中学生(14)の携帯電話に最近、こんなメールが届いた。「このメールをやめたら、あなたを殺しに行く」などの脅し文句が書かれたものもある。「親からは、勇気を出して自分からチェーンメールをやめてと言われていますが、怖くてやめることができない」と打ち明ける。
総務省が設置する「迷惑メールへの対応の在り方に関する研究会」メンバーの長田三紀さん(東京都地域婦人団体連盟事務局次長)は「小中学生への情報教育は不十分で、不安にかられてチェーンメールを転送する子どもが多い」と指摘。友人間で転送されることが多いため被害の実態がつかみにくいという。
