日立のCATV会社・JWAY 水戸でも事業展開へ
茨城新聞(2005/12/18)
ケーブルテレビ(CATV)事業が、水戸市で近く始まる。日立市のCATV会社「JWAY(ジェイウェイ)」(杉本弘社長)が、水戸市笠原町の県庁舎周辺業務用地約3500平方メートル取得。今後、総務省に事業認可申請するとともに事務所を建設する。遅くとも5年以内には事業実施する計画だ。
同社は本年3月に開局。日立製作所や日立電線などが主要な株主で、日立市も出資する第三セクター。
多チャンネル放送だけでなく、インターネットやIP電話の利用もできる。
水戸市の土地購入に関し、小川清副社長は「水戸市でCATV事業をやる意志表示」と述べるにとどまり、「本年度は日立市で基盤を固めるのに全力を挙げる。水戸市での事業展開は、日立市での事業を見極めてからで、具体的に決まっていない」と話す。
ただ、地上アナログ放送は2011年7月で終了。同社を利用すれば、現在のテレビでも地上デジタル放送が見られるため、10年までには基盤整備、事業を開始するとみられる。
同社は11月末現在、市内3500世帯が利用している。
ケーブル敷設もほぼ終了しており、加入申し込みも増加、本年度内には予定の1万世帯に達する見通しだ。
自主制作のコミュニティー番組に力を入れ、12月からは毎日、日立市の情報を流す行政番組も始まった。
「全国の県庁所在地でケーブルテレビがないのは、水戸市と福島市だけ」(小川副社長)と、水戸市の事業実施に期待を寄せる。
ケーブルテレビは、国の認可事業のため具体的な事業計画などは、現時点では一切具体化していません。今後、地元水戸市を始め、関係事業者などと慎重な検討が進められるものと思われます。
水戸に進出計画 日立のケーブルテレビ
朝日新聞(Asahi.com 2005/12/26)
日立市内を視聴エリアにするケーブルテレビ会社「JWAY(ジェイウェイ)」(日立市幸町、杉本弘社長)が、水戸市内でもケーブルテレビ事業を始める計画を進めている。水戸市笠原町の県有地を購入することが決まり、現在のアナログ放送が終了する2011年までの事業開始を目指している。
同社は、日立製作所などの企業や日立市が出資する第三セクターで、今年3月に開局した。
現在は一部の山間部は視聴できないが、来年2月末までに日立市全域で視聴できるようになる。市によると、11月末で約6300世帯から加入申し込みがあり、うち約3500世帯が接続済み。今年度中に約1万世帯が利用する見込みという。
自主制作のコミュニティー番組のほか、最大約70チャンネルの多チャンネルデジタル放送、インターネット通信、IP電話などのサービスが楽しめる。
地域ニュースなどを報じるコミュニティー番組は市民が参加してアナウンサーなどを務める。これまで同じ内容の地域ニュースを2日間続けて放送することもあったが、今月から毎日更新し、サービスを拡充している。
同社は今月16日、事務所用地として水戸市笠原町の県庁近くの県有地約3500平方メートルを購入する契約を県と結んだ。県によると、来春に引き渡す予定。
小川清副社長は「日立市での事業の基盤をまず固めたい。水戸市での具体的な計画は今後検討するが、日立と同じ市民参加型の番組を提供したい」と話す。
現在のアナログ放送は11年7月までに終了し、デジタル放送に移行する。移行後は現在のアナログテレビはチューナーが必要になるが、同社を利用すれば、現在のテレビでデジタル放送も見られる。
県によると、県内ではケーブルテレビ5社が、つくば市など県南を中心に計11市町村で放送中だが、水戸市周辺では、日本通信放送がひたちなか市の一部で放送しているだけだという。