国の経済対策が追い風に
7月6日、日本自動車販売協会連合会などが発表した6月の車名別新車販売台数で、トヨタの「プリウス」が、軽自動車を含めた総合で、首位に立ちました。
プリウスの販売台数は前年同月の3.5倍の2万2292台。ハイブリッド車の総合首位も史上初となりました。普通車・小型車が軽自動車を抑えて総合首位になったのは、2007年12月のホンダ「フィット」以来、1年6か月ぶりです。
5月18日に新型車が発売されたプリウスは5月の総合3位となり、6月下旬までに20万台を超える受注を獲得しています。205万円からという低価格戦略に加え、4月15日からは、国の経済対策による環境対応車への買い替え補助制度の受け付けが始まったことが追い風になっています。
ホンダのハイブリッド車「インサイト」も総合7位の8782台に食い込んでいます。
プリウスの燃費を検証:日立=静岡往復で1リッター当たり25.1キロ
さて、このプリウスの実力のほどを検証したいと思い立ちました。7月3日の富士山静岡空港の視察に際して、プリウスのレンタカーを借用して、燃費を体感しました。走行距離は726.3キロ。搭載されたハイブリッドシステムインジケータによる燃費は、1リッターあたり24.1キロという驚異的な数値となりました。実際に給油したガソリンは28.88リットルで、計算上の燃費は25.1キロとなりました。
当日の条件は、大人2名乗車、常磐道=首都高=東名を利用しました。高速道路は流れに乗るのみならず、時間に追われていたので追い抜き車線をかなり強引に走っています。日常使っているセフィーロに比べると倍以上の燃費と言うことになりました。年間4万キロ以上運転していますので、単純計算で年に20万円近くのガソリン代を節約できることになります。
日本の技術力の高さに改めて驚くと共に、こうしたエコカーの普及は、日本経済にも大きなメリットを与えるものと確信しました。