茨城県とオイシックスドット大地、連携協定を締結
5月30日、茨城県は県産農林水産物のイメージアップや販売促進などを目的に、食品宅配大手のオイシックスドット大地と、包括的連携協定を締結しました。オイシックス社が災害協定以外で、自治体と協定を結ぶのは全国で初めてとなります。協定締結によりオイシックス社はウェブサイトやカタログなどで、さまざまな茨城県産野菜や加工品などを積極的にPRし販売していくことになります。
県庁で開かれた調印式で、大井川和彦知事と高島社長が協定書に署名し、(1)オイシックス社のバイヤーと県が連携して県農産品のブランディングを推進するとともに販売を促進、(2)オイシックス社が持つネットワークを活用し、県内生産者の技術向上を支援、(3)県とともに共同集荷場を設置し、物流ラインの構築支援、などを確認しました。
オイシックス社は「Oisix」「大地を守る会」「らでぃっしゅぼーや」の3ブランドで食品宅配や実店舗を展開しています。茨城県は全国1位の生産量を誇るメロン、 レンコン、さつまいもなどをはじめ、レタス、梨など、農業産出額9年連続全国第2位と数多くの農作物に恵まれた食の宝庫です。 一方、ブランド品として消費者に認知されている農産物が少なく、そのポテンシャルを活かしきれていないという現状があります。
オイシックス社でも、茨城県産農産品を複数取り扱っています。しかし、「都道府県別売上高」で大地を守る会で茨城県は2位ですが、Oisixではまだ16位です(2017年度実績)。
農業分野でポテンシャルの高い茨城県と、付加価値の高い食品の宅配事業を手掛ける当社が密に連携をすることで、お客さまの期待にこたえられる魅力的な商品をさらに増やすことができ、茨城県の農業、生産者の活性化に寄与できると考え、連携協定を結びました。
大井川知事は「本県の農林水産物は市場で過小評価されているものが多く、消費者にダイレクトで訴えることで価値をしっかりアピールできることは本県にとっても大きい。農業関係者を巻き込みながら本県農業の発展につなげてほしい」と語りました。一方、高島社長は「食品宅配3ブランドを展開する当社と、全国農業協同組合連合会県本部や県内生産者とのマッチングを進め、県産農産品のブランディングや販売促進を図りたい」と話しました。
包括的な連携の取組み第1弾として、テストマーケティングで茨城ブランドのメロンを販売します。
茨城県ブランドの「愛ちゃんメロン」を、6月1日~Oisixの実店舗5か所にて、テストマーケティングを目的に販売を実施しました。販売場所は、Oisix 恵比寿三越店、クイーンズ伊勢丹品川店、クイーンズ伊勢丹目白店、 クイーンズ伊勢丹笹塚店、クイーンズ伊勢丹石神井公園店です。