Skip to content
ひたみち日記

ひたみち日記

井手よしひろが茨城県日立市からローカルな情報を発信中

Primary Menu
  •  ホーム
  • ご挨拶
  • プロフィール
  • 投稿一覧
  • facebook
  • X.com
  • youtube
  • 地創研
  • ご感想・ご意見
動画配信
  • 2025参院選
  • 参政党

【参政党】政党から「子会社」への多額の講師料支払いは適正か?

管理者 2025年7月5日
250719jinken03_taitl

令和5年(2023年)の政治資金収支報告書(総務省公表)から、参政党から株式会社エドワークスに対し、多額の講師料が支払われていることを確認しました。年間5100万円を超える資金が、政党から一株式会社に流失しています。

株式会社エドワークスは、参政党が100%出資して設立した企業であり、事実上、参政党の子会社と見なせる関係にあります。このような関係性の中で、政党が子会社とも言える企業に多額の講師料を支払うことは、公職選挙法や政治資金規正法の趣旨に照らして、その適正性が問われる可能性があります。

さらに、株式会社エドワークスは受け取った講師料を、党代表の神谷宗幣氏に還流させているのではとの疑問も生じます。(エドワークスが設立されるまでは、参政党から直接神谷氏に講演料が支払われていましたが、令和5年から一切支払われていません)

■「寄附」や「利益供与」と見なされる可能性

政治資金規正法では、企業から政党への寄附について厳格な制限が設けられています。また、無償または不当に低い対価でのサービスの提供も「寄附」とみなされることがあります。

今回の場合、参政党がエドワークスに対して講師料を支払う形ですが、もしその講演料が、市場価格と比較して不当に高額である場合、それは実質的に参政党からエドワークスへの「利益供与」と見なされる可能性があります。これは、通常の企業間取引とは異なり、政党の政治資金が関連企業に不透明な形で流れているのではないかという疑念を生じさせます。

■政治資金の使途の透明性

政党の活動資金は、国民からの寄附や政党交付金といった公的な性格を持つものが含まれます。現に、参政党には1億8492万円もの政党交付金が支払われています。そのため、その使途には最大限の透明性が求められます。子会社への多額の講師@料支払いは、一見すると「経費」として処理されますが、実質的には親政党から子会社への資金移転であり、その最終的な使途が不透明になる恐れがあります。エドワークスがオンラインサロンやデジタルマーケティングを手掛けているとはいえ、その業務実態と支払われた講師料との間に整合性があるのか、厳しく検証されるべきでしょう。

■政治資金規正法における「運用」の制限

政治資金規正法第8条の3では、政治資金を株式の取得などによって「運用」し、利益を上げることを制限しています。これは、政治団体が営利活動を通じて資金を増やすことを抑制し、政治資金の公平性と透明性を保つための規定です。

エドワークスからの収益が最終的に参政党に還元されるとすれば、エドワークスの事業活動が、実質的に政党による「運用」と見なされる可能性もゼロではありません。講師料という形で資金が移動し、その資金がエドワークスの事業活動に充てられ、得られた利益が再び参政党に還流するような仕組みになっている場合、この「運用」の制限に抵触しないかどうかの精査が必要です。

■公職選挙法上の「事前運動」や「買収」との関連性

エドワークスが提供するオンラインサロンやデジタルマーケティングサービスが、参政党の政治活動や選挙運動に利用されることは想像に難くありません。もし、講師料の支払いが、選挙運動期間外に行われる「事前運動」を実質的に支援する形になったり、あるいは、サービス提供の見返りとして高額な講師料が支払われることで、間接的な買収行為と見なされるような実態があれば、公職選挙法上の問題に発展する可能性も否定できません。

政党が100%出資する企業を設立し、特定の事業を行うこと自体は、違法とは限りません。しかし、その関連企業との間の金銭のやり取り、特に多額の講演料の支払いは、政治資金の透明性、公正性、そして公職選挙法の趣旨という観点から、極めて慎重な対応が求められます。

国民の政治に対する信頼を確保するためにも、参政党はエドワークスとの間の資金の流れ、講師料の算定根拠、そしてその使途について、より詳細かつ透明性のある説明を行うべきではないでしょうか。私たちは、こうした資金の流れが適正に行われているのか、引き続き注視していく必要があります。

#参政党
#エドワークス

印刷する 🖨
閲覧数 108

Continue Reading

Previous: 参政党神谷代表/被爆の地、長崎県で「原子力潜水艦保有」を主張
Next: 神社の国有化!──参政党の政策にみる「戦前回帰」の危険な思想

Related Stories

250817image00
  • 参政党

党の公式声明にまで重大な事実誤認 ― 参政党の歴史軽視を問う

管理者 2025年8月17日
250815SnapShot
  • 公明党関連
  • 参政党
  • 平和・軍縮
  • 憲法・安全保障

終戦80年に“平和の心”の連帯を/公明党と参政党の党声明を読み比べる

管理者 2025年8月15日
250814hikakusangennsoku
  • 参政党
  • 平和・軍縮

終戦80年、“非核三原則”を守り抜け

管理者 2025年8月14日



井手よしひろです。 茨城県の県政情報、 地元のローカルな話題を 発信しています。 6期24年にわたり 茨城県議会議員を務めました。
一般社団法人地方創生戦略研究所
https://y-ide.com
master@y-ide.com

2025年9月
月 火 水 木 金 土 日
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  
« 8月    

最近の投稿

  • 地域の安心と多様性を両立するために――“土葬”をめぐる現実と課題
  • 知事選公約:“パンダ”はダメで“コアラ”は良いのか?
  • TX開業20周年/茨城県発展の推進力のこれから
  • 富士山の大規模噴火に備えて―茨城県の立場から考える防災の視点―
  • 天明の浅間山大噴火と鎌原村の悲劇を訪ねて

アーカイブ

カテゴリー

  • 【CHALLENGE IBARAKI】#75「健康長寿チェック表」を活用してめざせ、茨城県民健康長寿日本一!
    2025年9月6日
  • いばらきパートナーシップ宣誓制度を実施しています
    2025年8月31日
  • 救急搬送における選定療養費の徴収開始について
    2025年8月21日
  • 茨城県の取組「ここがすごい!」(第2次茨城県総合計画~主要指標等実績一覧~)
    2025年8月7日
  • 知事定例記者会見(令和7年8月7日)
    2025年8月6日
  • 復旧支援に全力を注ぐ
  • 参院選での約束果たす
  • 夏季議員研、党幹部の訴えから
  • 【主張】政府系ファンド 税収を補完する役割議論を
  • コラム「北斗七星」
このホームページ(Blog)へのリンクは自由に行ってください。
文章の引用等も自由です。
ただし、リンクや引用等によって生じた不利益に対して、管理者はその責任を負いかねますので、ご容赦ください。
Copyright © All rights reserved. | MoreNews by AF themes.