日立電鉄線の存廃問題で、廃止による代替バス運行路線案について、井手よしひろ県議は、日立市政策審議室よりヒアリングを受けました。
代替バス路線案は、7月16日に運行する日立電鉄バスより提示された運行案に対して、日立市の要望などを組み入れ、8月4日に修正し提案されたものです。
8月19日には、市議会総務委員協議会に報告され概ね了解されました。
今後、9月末を目途に、運行路線や運行時刻、運賃などの最終案が決定される予定です。11月末には国土交通省に申請書を提出することになります。
日立電鉄線については、存続に向けての努力を続けることも重要ですが、鉄道事業を継承する事業が見つからなかった場合などを想定すると、来年4月以降の通勤・通学の足を確保することを第一義に考えなくてはなりません。
バス代替路線の申請から認可、車両の手配や従業員の教育、バス停の準備などを考慮すると、最低でも3ヶ月は必要となります。その意味で、11月末の国交省への申請は時間的にぎりぎりの日程です。
利用者や住民の意見もしっかりと受け入れての路線決定が望まれます。
今回、提示された代替路線の基本は3路線です。
1.鉄道路線に沿った太田~大みか駅間の路線
太田駅-元内-大橋-南高野団地-久慈浜郵便局-大甕駅。
2.太田~大みか駅間の直行便
朝の太田駅と大みか駅間の双方向直行便。
3.鉄道路線に沿った大みか駅~日立駅間の路線
大甕駅-海端団地-金沢老人福祉センター-サンユー-常陸多賀駅-日製多賀病院-鮎川駅-日立駅。
<イラスト地図にリンク>太田~大みか駅路線
<イラスト地図にリンク>大みか~日立駅路線
コメントをいただいた常陸太田市民さんへ
厳しいご指摘ですが、そのようなご評価をいただくのであれば、甘んじてお受けしなくてはなりませんね。
私は、議員は徹底した現実主義者でなくてはならないと思っています。存続への思いは、誰よりも強いと自負をしています。しかし、現実として一民間企業が下した結論は、現状の仕組みの中では、覆すことは出来ません。
存続の二文字に固執するあまりに、その後の対策を考えないということでは、大変なことになります。
来年の4月以降、太田へ通学する学生は、自家用車で乗せてもらって通学しろというのでしょうか。
残り半年強の中で、最悪の事態を想定した準備は避けられません。
その準備過程に、住民や利用者の意見を反映させることも大事です。
今回のバス路線協議の情報も、果たして一般市民が知り得ているでしょうか。一部、市議会議員さんや存続運動の中心者には、路線案が提示されているかも知れませんが、何万という一般の市民に知らされていない、こうした現実を冷静に見たとき、私は電鉄の関係者や市の関係者からは怒られるかも知れませんが、あえて、自分で路線案を地図に落とし、このページに公開しました。
今後、鉄道施設の活用、例えば、道路渋滞を緩和するために、踏切の撤去や信号の設置、線路敷きを道路に活用できないか、駅敷地を街作りにどのようにどのように活用するか(特に日立の久慈浜駅)なども、存続運動と同時並行で提案していきたいと思います。
また、最悪廃止になった場合に、その鉄道敷きを誰が管理するかも重要な問題です。
あえて、ご批判を覚悟の上で、言わせて頂ければ、「私の存続運動への関わりは、『存続』そのものではなく、利用者や沿線住民の利便性の確保です」
井出さんの記事は現状報告的で話題提供にとどまり、公共交通のあり方を考えたり、存続を願うものには見えない。
井出さんも公共交通のあり方を世に問う一人かと思っていたのにとんだ勘違いだったかも。
県議として大きな働きがあると期待しているのですがねえ。
☆いよいよ、バス路線案が動きましたね。
電車存続に付いては、未だ、市民運動の中・「電車施設をどう生かすかの具体案の検討に入っていないところ」が気になります。
後半年・とにかく時間がありません。存続するのならばそろそろ、「電車設備をどう利用するか?」の具体案は欲しいところです。