日立市東滑川町で、市が掘削した温泉を活用した健康施設の整備が進んでいます。(医)永慈会(日立市、ひたちの森病院などを経営、永井直規理事長)は、日立市東滑川町5丁目に特別養護老人ホーム「ひたちの森すこやかビレッジ」、診療所「ひたちの森メディカルスパクリニック」、健康増進施設「ひたちの森メディカルスパ」(医療法第42条施設=医療保険が適用できるリハビリ施設、温泉利用の歩行浴プール)、身体障害者グループホームなどの建設を進めています。
特養ホームは定員は50名、ショートステイ10名、デイサービス20名を予定しています。建設費には6億円程度を見込でいます。現在は、施設の実施設計の行っており、9月下旬までには完了させ、12月に着工。来年10月には開所させる方針です。
一方、特養ホームに併設するクリニックと医療法第42条施設は、来年3月の完成を目指し、急ピッチで建設が進められています。
身体障害者グループホームについては、クリニックなどの完成後に着工を計画しています。これら施設整備の総事業費には、12億円程度を見込んでいいます。
「医療法42条」では、医療法人が疾病予防施設(運動療法施設)を併設し、事業に取り組むことを可能にしています。これにより、医師の主導のもとで安心して「運動療法」を実践でき、生活習慣病の予防、改善が出来ることになりました。さらに、保険医療制度の改正により、生活習慣病の患者に対しては、経費が一部保険でまかなわれるので、低料金で運動療法を行なう事が可能になりました。
東滑川の健康増進施設は、温水プール(20m×12m)、トレーニングジムなどが整備され、医師を中心とする医療関係者によるメディカルチェックをはじめ、運動・栄養・休養に関する適切な指導などにより、病気の治療と予防(健康増進)を安心して行える施設なることが期待されています。
(写真上:完成予想図、写真下:9月4日現在の工事現場の様子)