3月18日、国道6号榊橋の4車線化完成式が行われ、東海村石神外宿地先から日立市神田町地先までの2.3キロ区間の完全4車線化が実現しました。
午前10時から完成式とテープカット、くず玉開披などのセレモニーが開催され、午後3時から一般供用が開始されました。
国道6号は、東京都中央区日本橋を起点とし、千葉県、茨城県、福島県を通り、宮城県仙台市に至る延長約390kmの主要幹線道路です。榊橋は、昭和5年に一級河川の久慈川に架設された延長324mのコンクリート橋で、足かけ70年の間、重要な役割を果たしてきました。しかし、近年の交通量の増大と車両の大型化に伴い老朽化が著しいため、震災対策及び交通安全の確保を目的とした橋梁架替工事を平成2年度から進め、平成11年3月には暫定2車線での開通を行いました。
このたび、残りの2車線部分についても、榊橋(橋長L=503m)及び取り付け部を含む1.0km区間が完成しました。
式典終了後、一般の参加者や東小沢小、石神小の生徒代表に榊橋が開放され、喜々として車道を渡り初めする姿が見られました。
参考:国道6号榊橋について(国土交通省常陸河川国道事務所)
日立―東海の「榊橋」全線4車線開通・住民らが参加して完成式
常陽新聞(2007/3/19)
日立市と東海村を結ぶ久慈川に架かる国道6号線「榊橋」の全線四車線開通に伴う完成式が十八日、東海村側の久慈川右岸高水敷で行われ、国土交通省、県、関係自治体、地域住民らが参加して開通を祝った。一般車両は午後三時から通行できるようになった。
完成式では国交省関東地方整備局の中島威夫局長が「人、もの、情報、文化交流に重要な橋」、梶山弘志衆院議員が「江戸時代から生活、産業を支える重要な幹線。真に必要な道路整備はスピード感を持って取り組んでいきたい」とあいさつした。
来賓では橋本昌知事、大畠章宏、岡部英明衆院議員、樫村千秋日立市長、村上達也東海村長らが「交通渋滞の緩和、歩道の確保による安全など道路、防災機能などに期待したい」などと祝辞を述べた。
橋上で行われたセレモニーでは交通安全祈願のあと、梶山議員、橋本知事、樫村市長、村上村長らとともに、近くの日立市立東小沢小学校と東海村立石神小学校の児童も参加して、テープカットやくす玉が割られた。
榊橋のある場所には一八九五年、洪水時に橋が水に潜る木橋が造られ、コンクリート製の榊橋は一九三〇年に架けられた。榊橋の名は、石神村の「神」と下土木内の「木」をとって名付けられたという。
交通量の増大と車両の大型化に伴い老朽化が著しくなったため、震災対策や交通安全の確保から、九〇年から橋梁(きょうりょう)架け替え工事を進め、九九年三月に暫定二車線で開通。残り二車線部分も榊橋と取り付け部を含む一・〇㌔区間が完成し、事業区間の日立市神田町地先から東海村石神外宿地先までの二・三㌔全線が四車線で開通となった。
完成によって有事の際の緊急輸送路としての機能が確保。幅二・五㍍の歩道が上下線に整備され、安全で円滑な交通の確保が期待されている。