7月21日より、日立市の中心市街地商店街に、ワンコイン(100円)で乗車できる循環バス、「ぐるっとバス『アコちゃん号』」の運行が始まります。「ぐるっとバス『アコちゃん号』」は、約2か月間の運行実験として、日立駅を基点にイトーヨーカドー・パティオモール商店街、まいもーる商店街、ぎんざもーる商店街、さくらシティ日立などを循環することになっています。
中心市街地の商店街は、大型の商業施設を含む商業集積地区です。食料品や日用品をはじめ、さまざまなサービスを市民に提供することで、周辺地域の生活を支えるとともに、ひたち国際大道芸などのイベントを通して、地域コミュニティの中心的存在としても期待されています。しかし、近年の地盤沈下は著しく、今年公表された商業実態調査によると、昨年(06年)11月の午前10時から午後6時までの歩行者通行量を調査した結果、日立銀座通りは平日874人(1996年は1738人)、休日590人(同1419人)と、通行量が半減している実態が明らかになっています。一方、同時に行われた市民ニーズ調査(3000人の内882人が回答)では、年齢が高くなるほど商店街の利用率が高く、61歳以上は4割が「よく利用する」と答えました。
このような状況から、買い物客の足を確保し、中心商店街の活性化を図る試みとして、日立商工会議所が中心となって実行委員会を組織し、今年度は、社会実験として循環バスの運行を実施することになりました。
日立駅→イトーヨーカ堂→銀座通り商店街→国道6号→さくらシティ日立→平和通り→シビックセンター前→日立駅(周回に約30分)
乗車料
100円(小学生50円)
運行期間
7月21日~2ヶ月程度
運行時間
■平日 午前10時から午後4時30分
■休日 午前10時から午後7時30分
事業者
日立商工会議所
参考:日立商工会議所のHP
商店街ワンコインバス日立で試験運行始まる
読売新聞(2007/7/22)
日立駅前の中心商店街をワンコイン(大人100円、小学生50円)で回る循環バス「アコちゃん号」が21日から試験運行を開始した。日立商工会議所が事業者となり、日立電鉄交通サービスに委託して走らせる。
駅前の出発式では山本忠安会頭が「商店街の活性化につなげたい」とあいさつ。樫村千秋市長、百目鬼孝夫日立銀座中央商店街振興組合長らが始発バスの前でテープカットした。
コースは、駅、イトーヨーカドー、銀座通り商店街、さくらシティ日立などを回る約4キロ。所要時間は約30分。39人乗りで、平日は午前10時から午後4時半まで9回運行。土、日曜祝日は午後7時半までで13回運行。9月20日まで試験運行し、本格運行に向けて利用状況を調べる。