年末に当たり、日立市南部、久慈・坂下地区の課題について、井手よしひろ県議の取り組みについて取りまとめておこうと思います。
主な課題としては、①旧日立電鉄線跡地の利活用、②瀬上川の浸水対策、③南部市民図書館や葬祭施設の誘致問題、④厚生年金健康施設「ウェル・サンピア日立」の存続、⑤公的交通機関の整備、などが上げられます。
旧日立電鉄線跡地の利活用
廃線となった旧日立電鉄線の跡地の有効活用については、平成19年6月の日立市議会で、久慈浜駅周辺約9700平方メートルを、瀬上川の治水対策や東西連絡道路用地などに利用するとの計画が示されました。地元の永年の課題であった浸水対策と道路問題を一挙に解決できると期待されます。また、井手県議はこの用地に地域住民の念願であった「南部市民図書館」などの公共施設を誘致することを提案しています。
さらに、旧電鉄線の線路跡を活用して、旧大みか駅から旧久慈浜駅間の2.1キロを、道路として整備することを主張しています。この区間は、切り通し区間が多く、踏切がほとんどないため、幅8メートルの線路跡を道路にすると、車は3分で走り抜けられます。現在、朝夕のラッシュ時は、大みか~久慈町間は渋滞が大変厳しい状況で、二地域間のバイパス機能を充分に果たすと思われます。
瀬上川の浸水対策
瀬上川の浸水対策では、県の対策委員会が検討を具体的に続けており、①現在の河岸の嵩上げ、②久慈浜駅跡地を利用した河道の改修と調整池の整備、③河口に波を抑える緩傾斜堤の設置、などが検討されています。その中でも井手県議は、河岸の嵩上げを平成20年度内にも実施するよう働きかけています。
厚生年金健康施設「ウェル・サンピア日立」の存続
井手県議は、すでに平成22年度までに民間への譲渡が決定している「ウェルサンピア日立」の存続問題についても、積極的に調査活動を行っています。今年十月には、独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構(RFO)を訪れ、処分問題について担当部長などから説明を受けました。この施設が地域のランドマークとして存続できるように強く要望してまいります。(「ウェルサンピア日立の譲渡問題についてヒアリング」2007/10/4付け)
公的交通機関の整備
坂下地区では、県内初の住民運営による走る乗り合いタクシー「みなみ号」が運営されています。行政の補助金だけに頼らず、地域の全世帯も費用負担する運営形態は、県内でも注目を浴び、路線バスのない地域で「地域公共交通」との認識が深まり、利用者が増えているといわれています。
「みなみ号」の運行ルートは久慈川日立南交流センターからJR大みか駅まで片道19.6キロ。52分かけて病院やショッピングセンター、市南部支所など27カ所の停留所を回ります。運賃は200円均一で、乗車定員は9人。平日に4往復しています。
運行主体は地域住民らで組織した坂下地区みなみ号運営委員会。平成19年5月から平成20年3月末まで、日立電鉄タクシーへの622万円の委託料は、市が七割の435万円を補助。残りは一世帯当たり2000円で全660世帯の負担金と運賃収入を見込んでいます。
この「みなみ号」の試行運転結果を踏まえて、久慈地区などへも範囲の拡大を検討すべきです。先の旧電鉄線跡地なども有効活用して、公共交通の拡充の可能性を模索すべきだと思います。
「みなみ号」の運行ルートは久慈川日立南交流センターからJR大みか駅まで片道19.6キロ。52分かけて病院やショッピングセンター、市南部支所など27カ所の停留所を回ります。運賃は200円均一で、乗車定員は9人。平日に4往復しています。
運行主体は地域住民らで組織した坂下地区みなみ号運営委員会。平成19年5月から平成20年3月末まで、日立電鉄タクシーへの622万円の委託料は、市が七割の435万円を補助。残りは一世帯当たり2000円で全660世帯の負担金と運賃収入を見込んでいます。
この「みなみ号」の試行運転結果を踏まえて、久慈地区などへも範囲の拡大を検討すべきです。先の旧電鉄線跡地なども有効活用して、公共交通の拡充の可能性を模索すべきだと思います。

久慈町民様
コメント感謝いたします。
日立電鉄線跡地の利活用については、様々な可能性があり、市を中心に慎重に検討が進んでいます。
ただ、全てが公有地ではなく、民間からの借地等もあり、道路に再利用することも簡単にはいかないようです。
いずれにせよ、具体的な検討の経緯等は、その都度お知らせしてまいります。
続き
話は少し脱線しますが、大甕から水木へ行くためには、渋滞の国道を通るかマルトの脇から水木駅への抜け道しかありません。抜け道は狭くまた子供や高齢者が多いので危険です。そこで、大甕駅―水木駅までの跡地を道路に利用すれば、6号(森山)や245号(水木)の渋滞緩和および抜け道の危険回避ができるのではないでしょうか。
最後になりましたが、もちろん道路を作るにはいろいろな意味で反対意見も多いはずです。しかし、「渋滞・危険解消」という点では、是非電鉄跡地(水木―久慈浜)を道路に利用してもらいたいと願っております。長文になってしまい申し訳ありませんでした。
こんばんは、いつも楽しみに拝見させてもらっています。
久慈浜駅跡地は道路用地になるのですね。あの辺りは、細い道が入り組んでいたり、広い道が急に行き止まりになっていたりしているので、それが改善されると幸いです。
また、大甕―久慈浜間は渋滞が激しい事から、日立電鉄線が廃止になった時に、道路になってくれればと考えておりました。実際、渋滞が激しい区間はスパー交差点から先(大甕駅方面)なので、大甕駅北の跨線橋から大甕体育館までの常磐線西側に道路が出来れば相当な渋滞を解消できると思われます。ですが現在はパーキングになってしまったので残念に思っています。
続く