6月28日、市内神峰町のかみね動物園に、新たなチンパンジー舎「チンパンジーの森」がオープンしました。
新しい施設は以前の数倍の広さを持ちチンパンジー達がのびのびと暮らせるように設計されています。また、チンパンジーの生態を通して喜んで観察してもらえるように、様々な工夫がされています。まず、本来は樹上で暮らすチンパンジーのために3本のタワーを設けこれをいくつかのロープでつなぎました。太平洋が一望できる11メートルのタワーは、その象徴です。放飼場には観覧ドーム(わくわくドーム)を設置し、中に入った人間とチンパンジーの接近遭遇が体験できます。
また、チンパンジー舎では、道具を使うチンパンジーの特性を引き出すアリ塚やナッツ割りなどの仕掛けも作られています。室内観覧室にも加工した自然木とロープを使い、雨が降ってもチンパンジーたちの生態が見られます。
現在、4頭のチンパンジーたちが住んでいますが、もうすぐ2頭増えて6頭になる予定です。チンパンジーたちの動きは、見る人を飽きさせることはありません。是非、一度遊びに来てください。
動物本来の生態間近に
チンパンジー舎が完成-日立のかみね動物園
常陽新聞(2008/6/29)
日立市宮田町のかみね動物園 (生江信孝園長) に新しいチンパンジー舎が完成し28日、 オープン式典が行われた。 全国の動物園で初めてチンパンジー舎に観察ドームを設置し、 タワー型立体遊具を導入するなど動物本来の動きを再現できる施設に生まれ変わり、 式典後の一般公開では長蛇の列ができていた。
これまでの施設は1969年に建設されたもので、 老朽化や動物園の活性化などから建て替えを進めてきた。 新舎 「チンパンジーの森」 は、 鉄筋コンクリート造り2階建てで、 獣舎の延べ床面積約224平方㍍。 屋内展示室、 屋内観覧室、 寝室5室、 予備室1室、 予備パドックのなどを整備。 放飼場の面積は約421平方㍍で、 タワー型立体遊具3基、 観覧シェルター 「わくわくドーム」 2基、 ナッツ割、 アリ塚などを整備した。
新舎は 「より広く、より高く、より近く」をテーマに屋外施設を従来の施設の約3倍に拡大。 熱帯雨林地方の樹木をイメージしたタワー型立体遊具は11㍍、 7㍍、 5㍍の3基をロープでつなぎ、 チンパンジーの自然な動き見ることができる。 「わくわくドーム」 は透明なアクリルドームを通して、 チンパンジーが水を飲んだり、 餌を食べる様子を間近で観察できる。 雨天時でも屋内展示室でチンパンジーの様子を楽しめる。
オープニングセレモニーには、 樫村千秋市長、井上清市議会議長、 井手義弘、 福地源一郎の両県議など来賓、 関係者約70人が出席。 樫村市長は 「群れで生活するチンパンジーの生活の様子が楽しめるようになった。 今後も動物園が市の活性化のシンボルとして、 親しめる、 愛される施設にしていきたい」 とあいさつ。 みやた保育園児らとともにテープカットなどを行い祝った。
ひたちなか市から4歳の長男を連れて来た男性会社員(39)は 「普通では見られない近距離で見ることができて驚いた」 と満足そうだった。
チンパンジーは現在4頭だが市内の企業から2頭の贈呈があり、 近く6頭での公開になるという。 また、 園内にふれあいプラザの整備も計画されている。
同日は公開記念として先着500人の子どもたちにサルの記念グッズがプレゼントされた。
