乗客から使用料徴収へ茨城空港数千万円の赤字圧縮
常陽新聞(2009/12/11)
来年3月11日開港する茨城空港(小美玉市)の定期便が、韓国ソウル行きの1日1便しか決まっておらず、空港ターミナルビルの運営が年間数千万円から1億円赤字になると見込まれている問題で、橋本昌知事は10日の定例会見で、乗客から空港使用料(旅客取扱施設利用料)を徴収することを検討していることを明らかにした。
空港使用料は全国97空港のうち、成田や羽田など国際空港では国際線を利用する場合、一人当たり2040円を徴収している。一万、92の地方空港のうち徴収しているのは現在、福岡(国際線945円)と北九州(国内線100円)の2空港しかないという。
茨城空港の利用客は、ソウル便が年間7万7000人、近く就航予定の釜山便が年間3万3000人の計11万人の乗客が見込まれ、空港使用料を徴収すれば年間数千万円分の赤字が圧縮できる見通しという。
同ビルを設置・運営するし県開発公社が使用料を徴収する。県空港対策課は、現在、国に認可申請中だとして、金額を明らかにしていない。
同課は、使用料は航空会社から徴収するか乗客から徴収するかで、航空会社からは徴収する場合は運賃に上乗せされる。乗客から徴収するのは受益者負担の透明化を図るためだとしている。
12月11日、国土交通省は来春3月11日開港予定の茨城空港の「旅客取扱施設利用料」について、大人500円、子ども250円とすることを認可しました。現在、旅客取扱施設利用料を徴収している他空港と同様に航空券に利用料を含ませ徴収されることとになります。

12月10日、橋本昌茨城県知事は定例の記者会見で、「茨城空港」の旅客取扱施設利用料について言及。11日の地元紙・常陽新聞には、この記者会見の内容が掲載されました。「空港使用料は全国97空港のうち、成田や羽田など国際空港では国際線を利用する場合、一人当たり2040円を徴収している。一万、92の地方空港のうち徴収しているのは現在、福岡(国際線945円)と北九州(国内線100円)の2空港しかないという」との記述は、正確性に欠けます。井手よしひろ県議の調査によると、成田空港国際線:大人2040円(子ども1020円)、羽田空港国際線:大人2040円(子ども1020円)、羽田空港国内線:100円(50円)、関西国際空港国際線:2650円(1330円)、中部国際空港国際線:2500円(1250円)、中部国際空港国内線:200円(100円)、福岡空港国際線:945円(472円)、北九州空港国内線:100円(50円)、伊丹空港国内線300円(特別着陸料、ジュット便のみ)などとなっています。なお、成田空港国際線には旅客保安サービス料500円がかかります。
「茨城空港」は日本初の格安航空会社(LCC)対応の簡便で効率的な空港を目指しています。ボーディング・ブリッジなどを省略して、空港着陸料を引き下げようとしています。当然、こうした施設の簡便化は利用者へのサービスカットに繋がります。その上、赤字解消策といっても利用者に使用料の負担を求めることには、全く納得がいきません。まずは、3年間なら3年間という期限を設けて、徹底的に安くて便利な空港を目指すという、明確な方針が必要ではないでしょうか。
失望しました。
あらゆる手段を尽くして収益を確保しようという手も使わず(スポンサー探しや広告収益など)、「じゃあ旅客から取っちまえ!」という安易な考え。
ついていけませんね。
三流のやることです。
こんな三流の空港は使いたくないですね。
あれだけ開発公社に言ったことが、何も役に立っていないのですから、やるだけムダということがよく分かりました。