7月17日、「ひたちサンドアートフェスティバル2011」は、「日立の復興に向けた活力になる事業にしようと、頑張ってきました。今日一日大いに楽しんでください」との、有金日立青年会議所会長の力強い挨拶で開幕しました。
このイベントは、日立青年会議所を中心に市民でつくる実行委員会が主催。日立の美しい海を生かして地域おこしにつなげようと、昨年から日立市の河原子海岸で開かれています。
3月11日の東日本大震災で、日立市では一万三千棟を超える住宅被害がでました。津波の被害も大きく、床上浸水が523棟、床下浸水も139棟(7月10日現在)に上っています。特に、河原子南浜は、堤防を壊して侵入した津波により、多くの住宅や旅館、漁港が被害を受けました。
今回のフェスティバルでは、津波への備えや放射線量の測定など、安全を最優先させて準備に当たりました。
メインの砂像も、余震で壊れることを防ぐために、規模や数を前年より縮小しました。日立の動物園や見所を象徴した保坂さんの作品やたこやアンコウ、六角堂などをモチーフにしたユニークな作品が創られました。
17日には、日立屋台村や河原子観光協会、河原子漁協などの皆さんの協力もあり、にぎやかなイベントとなりました。夜の劇場型花火は昨年の倍以上の人出があり、日立の復興に向けての一大イベントとなりました。