県立多賀高校の入学式に出席。来賓挨拶
資料整理(年金破綻論への反論などについて)
日立市内・水戸市内企業まわり(中小企業等グループ施設等震災復旧補助金について)
歩数【3000】歩・移動距離【104】km

この日、晴れて多賀高の門をくぐった新入生は281名。入学許可の後、村田校長は、「自らの夢、目標を掲げて努力してほしい。『立志は万事の根源なり』という言葉があります。確かな目標を持って、初心を忘れず頑張ってもらいたい」と新入生を激励しました。
平成24年度、県立多賀高等学校入学式、誠におめでとうございます。
ただ今、ご紹介を戴きました茨城県議会議員の井手よしひろでございます。
厳しい試練を乗り越え、晴れの栄冠を勝ち取られた281人の新入生のみな様、ご入学おめでとうございます。
晴れの門出に当たり、iPadやiPhoneで有名なアップル・コンピュータの創業者スティーブ・ジョブズのスピーチを紹介したいと思います。
天才・ジョブズは、実は大学を卒業していません。アメリカのリード大学を、僅か6ヶ月で中退しています。そのリード大学での経験をこのように語っています。
当時のリード大学はたぶん、アメリカで最高のカリグラフィと呼ばれる文字芸術の授業を行っていました。日本的に言えば、習字にあたる文字を芸術的に描く学問です。キャンパス中のすべてのポスター、すべての引き出しのラベルが美しく手書きされていました。ジョブズは、文字芸術の授業を取ってその手法を学びました。セリフとサンセリフの書体について、文字の組み合わせによって文字間のスペースを変えることについて、素晴らしい印刷物は何が素晴らしいのかを学びました。それは美しく、歴史的で、科学では捉えられない芸術的繊細さで、ジョブズには大変、魅力的でした。
しかし、これらのどれもジョブズは自分の人生で実際に活用する見込みはないと考えていました。
そらから十年後、ジュブズ青年が最初のマッキントッシュを設計しているときに、それが突然、蘇ってきました。そしてそれをすべてマッキントッシュの設計に取り入れました。その結果、マッキントッシュは美しい印刷技術を組み込んだ最初のコンピューターとなりました。ジョブズが、その授業を受けていなければ、マックが複数の書体やプロポーショナルフォントを持つことはなかったでしょう。
もちろんジョブズは大学に居たときに先を見越して、カリグラフィを勉強したわけではありません。しかし、十年後に振り返ると、とてもとても、その点が彼の発明に役立ちました。
ジョブは言います。「先を見通して点をつなぐことはできません。振り返ってつなぐことしかできないのです。だから将来、何らかの形で点がつながると信じなければなりません。何かを信じて、今、無駄と感じることにも全力を挙げなくてはいけません」と。
高校の勉強も、部活動も、様々な活動も同じことが言えると思います。目に前にあることに全力を挙げることが、将来の大成につながると確信して、全てのことに挑戦して行っていただきたいと思います。
もう、30年以上前になりますが、私が高校に入学したとき、一番尊敬する先輩から、一つの言葉をいただきました。
それは、「浅きを去って、深きにつくは、丈夫の心なり」とのことばです。
少し難しい、古めかしい言葉でしたが、「簡単で楽なことより、大変で苦労も多いことを選ぶことが、丈夫、強い人、勝利者の大事な条件だ」というような意味だと理解しています。
勉強に飽きて、もう寝てしまおうかなと思ったときに、その気持ちのままに寝てしまうのが、「浅きにつく」生き方。あと、五分、十分と頑張るのが、「深きにつく」生き方であると思います。
悪いこと実は、をしている友人をそのまま見逃すのが、「浅きにつく」生き方。勇気を持って注意をするのが、「深きにつく」生き方です。
「浅きを去って、深きにつくは、丈夫の心なり」、この大事な高校時代の三年間を、見事に勝ち抜いていって頂きたいと思います。
今日入学されました皆さまが、この多賀高校という学舎で、生涯の原点を作られることを期待いたしまして、
そして、日本の新しい歴史を築く先駆者と成長されることを祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。
本日は本当におめでとうございました。