いわゆる第三極と呼ばれる政党が、雨後の筍のように増殖しています。このブログの管理者は公明党という“既成政党”の地方議員であり、こうした第三極の政治集団が“政党”と称していることに違和感を抱いています。
公職選挙法に言うところの政党の要件は「政治団体で、国会議員(衆・参どちらか)が5名以上所属している。または、前回の衆議院選挙か参議院選挙、前々回の参議院選挙で全国で2%以上の得票率を得ていること」とされており、国会議員が一定数数集まれば、すなわち政党が成立します。
しかし、そもそも政党とは人数が集まればいいというわけではありません。最低でも「共通の政治的主張や目的を掲げ、政策の実現と政権の獲得を目指して行動する集団」でなくてはならないと考えています。その意味では、最後まで綱領を持っていない民主党も政党の資格は欠格していると言わざるを得ません。ほとんどの第三極の集団は、その意味で政党の名にはふさわしくないと主張します。
例えば、日本未来の党から出馬予定の候補のツイッターを転載します。
供託金や選挙資金も全て候補者の自己負担、選挙に関する政党の本部の支援もない、お金だけ払えば“看板”は貸してあげます。これが、政党といえるのでしょうか?これでは、政党ではなく“選挙互助会”です。
そもそも民主党は、小選挙区制度が導入され、自民党から出馬できない政治家の受け皿として成長した経緯があります。こうした選挙互助会の存在を有権者の皆様がどう判断するのか、今回の総選挙の大きな注目点でもあります。