茨城県議会公明党議員会は、7月16日午後2時より、茨城県開発公社で健康セミナー“茨城県から胃がんをなくすために『胃がんは予防できる』”を開催いたします。
茨城県から胃がんで苦しむ方をできるだけ少なくするために、新たな知見や全国の先進的な取り組みを、より多くの皆さまに知っていただく場としていきたいと考えています。
日本人の胃がんの98%はピロリ菌感染が原因と言われています。日本では4年前の2013年、ピロリ菌感染が原因で発症した慢性胃炎に、世界で初めて公的医療保険によるピロリ菌除菌が認められました。内視鏡検査を受けた上で、3種類の薬を1週間服用すれば、高い確率でピロリ菌の除菌は可能です。
国立がん研究センターは、がんの罹患者数や平均余命などの項目を加味し死亡数を予測しています。実際の死亡数は2014年、15年ともに予測数より5%前後少ない結果となっています。これらの結果から、医療保険による除菌治療が可能となったことが胃がん死亡者数の低下に影響を与えていることは明らかです。
今回のセミナーには、筑波大学消化器内科・筑波大学准教授(地域医療教育学)鈴木英雄先生と、公明党参議院議員・医学博士秋野公造氏を講師として迎えます。
筑波大学の鈴木先生は、先日水戸市で開催されたエンジン0ワン文化戦略会議オープンカレッジで、堀江貴文(ホリエモン)氏らともに「体験しよう先端予防医療」と題した講座を行い、大きな反響を呼びました。鈴木先生は「胃がんで手術した結果、99%の患者さんにピロリ菌がいたというデータがあります。胃がんはほとんどがピロリ菌感染によるものですから、防ぐことができるわけです。胃がんの死亡者数は年間約5万人。ピロリ菌検査して『陽性』が出たら除菌し、定期的に内視鏡検査をしていけば、胃がんで死亡する人をゼロに近づけることができます」と語りました。
一方、秋野参議院議員は、ピロリ菌が胃がんの原因であることを政府に公式に認めさせた国会議員として知られています。秋野議員らは質問主意書や国会質疑などを通じて、ピロリ菌対策を国に強く迫りました。また、2012年には、秋野議員が中心となりピロリ菌の除菌への保険適用拡大などを求める署名活動を行い、100万人を超える賛同の声を集めました。こうした動きが、ピロリ菌除菌の保険適用を大きく進めたのです。
がん対策の最前線で活躍する医師と国のがん政策をリードする国会議員の示唆に富んだ内容のセミナーです。多くの皆さまのご参加をお待ちいたします。
日時:平成29年7月16日(日) 午後2:00~4:00
会場:茨城県開発公社4階大会議室(水戸市笠原町978-25)
講演:
●筑波大学消化器内科・筑波大学准教授(地域医療教育学) 鈴木英雄 先生
●参議院議員・医学博士 秋野公造 先生
参加無料、定員150名
主催:茨城県議会公明党議員会