参院選の開票速報を見ながら、このBlogを書いています。テレビのテロップは、盛んに「自民・苦戦、民主・躍進」と情報を流しています。
しかし、数字を冷静に見てみると、「共産・惨敗」という事実をもっとしっかりと捉えなくてはいけないと思います。
6年前の参院選では、自民党の経済失政への評価が厳しく問われ、民主党と共産党が躍進するという結果になりました。
共産党は6年前の15議席から4議席と大敗北を喫しました。その議席減分が、民主党の38議席という前回獲得議席に乗った結果が、今回の躍進の実態です。
98参院選 自民党惨敗、橋本首相退陣へ 高投票率、失政を直撃こうしてみると、今回の選挙結果が「年金、多国籍軍への国民Noの意思表示」との論調は、少し軽率な気がします。
1998.07.13毎日新聞
第18回参議院選挙は12日投票が行われ、13日未明までの開票作業の結果、自民党は、斎藤十朗議長を含む現有議席61を大きく割り込み、斎藤氏を入れて45議席にとどまった。1989年の36議席に次ぐ同党史上2番目の惨敗であり、橋本龍太郎首相は13日昼の党役員会で引責辞任を表明する意向を固めた。民主党は27議席を獲得、改選議席の18を大幅に上回った。共産党は過去最多の15議席、非自民系の無所属も15議席を得た。(中略)
今回の参院選では、有効な景気対策を打ち出せなかった橋本政権への反発が、民主、共産、非自民系無所属などへの追い風を生んだ。特に選挙戦終盤になって浮上した恒久減税問題で、橋本首相の発言が揺れ動き、有権者の不信を招いた。投票率を押し上げた要因も、反自民ムードの広がりとみられる。(中略)
初めて全国規模の国政選挙に臨んだ民主党は、神奈川、愛知で2人が当選したほか、茨城、栃木、岡山などで議席を獲得、比例代表では12議席を得た。反自民姿勢を鮮明にしていた共産党は、東京、埼玉、京都、大阪、兵庫など都市部の選挙区で強さを見せた。比例代表でも民主党に次ぐ得票で、過去最多だった74年の13議席を上回った。