12月6日、サッカーJリーグ一部、鹿島アントラーズがコンサドーレ札幌を1対0で破り、2年連続6度目の優勝を果たしました。Jリーグスタート以前の住金時代から応援し、鹿島スタジアムの整備にも議員として携わった一人として、これほど嬉しいことはありません。
これでアントラーズの国内タイトル獲得数は天皇杯3度、ナビスコ杯3度、Jリーグ6度と、リーグ最多の12回となり、「Jリーグの王者アントラーズ」の名を不動のものとしました。
アントラーズは今季、開幕から5連勝と好スタートを切りました。しかし、エース小笠原満男が怪我で離脱。一時、調子の波に乗りそこねましたが、マルキーニョスを中心とした攻撃陣が踏ん張り、興梠慎三ら若手の活躍もあり、6度目の優勝を勝ち取りました。オリベイラ監督は就任以来2連覇と、その采配が高く評価されています。
アントラーズの優勝で、ホームタウンである鹿島スタジアムの入場者が期待されます。2000年にリーグ戦、ナビスコ杯、天皇杯と3大タイトルを独占した際は、一試合平均1万7500人でしたが、翌年、2万2400人に増加しました。03年まで2万人台を維持しました。今年は5年ぶりに2万人を突破。来年以降の入場者の大きな伸びを期待したいと思います。
「王者アントラーズ」の目覚ましい活躍にあって、唯一の汚点はサポーターの愚かな行為でした。4月の浦和レッズ戦では、卑俗な横段幕が問題となりました。9月には巨大な応援旗で、柏レイソルのアレックスが殴打されるというとんでもない事件が起きました。
サッカーのサポーターは、12番目の選手といわれるほど重要な役割を果たします。特に、アントラーズのサポーターは、その熱心さも量的にも日本一と自負する存在です。サポーターの間でも、こうした不祥事を二度と起こさないように必死の取り組みが行われています。そうしたサポーターの‘質’も日本一・世界一をめざした取り組みに、大いに期待したいと思います。