3月21日、22日の両日、漫画やアニメの同人誌の即売会「コミックマーケット」(通称コミケ)の5年に一度のスペシャルイベント「コみケッとスペシャル5in水戸」が、水戸市泉町の伊勢甚泉町北ビル(旧水戸京成ビル)をメイン会場に行われています。
井手よしひろ県議も、昼過ぎからメイン会場、水戸芸術館、県庁三の丸庁舎(旧県庁舎)などを視察、取材しました。
「コみケッとスペシャル5in水戸」のテーマは「コミケでまちおこし」。「コミケで水戸に盛り場を出現させ、活気ある町に変身させたい」との思いで、「水戸市政策研究会」が中心となって、コミケを誘致しました。
中心会場となる旧京成ビルでは、午前11時から午後4時まで約1500の同人サークルの漫画やアニメDVD、ゲームソフトなどが展示即売されいます。21日は午前中、あいにくの荒天にも拘わらず入場待ちの長蛇の列が出来ました。午後1時頃には、入場までに最長2時間もの待ち時間が必要となりましたが、混乱はほとんど無く、参加者のマナーのすばらしさとボランティア役員の手際の良さが目立ちました。
メイン会場の旧京成ビルは、現在は使われていない百貨店が入居していたビルです。2階から5階までをフロア毎に即売会の会場として利用しています。ご多分の漏れず休憩するスペースやトイレの絶対数が不足していますので、注意が必要です。普段使われていないので、4階5階の部分の空調はほとんど効いていないようです。21日は、特に温かかったので、会場の熱気は上がる一方でした。
水戸芸術館と旧県庁舎広場は、「コスプレ広場」として開放されました。参加者は思い思いのキャラクターに変身。コスプレヤーは周りを取り囲んだカメラマンの注文に応えていました。
様々なコスペレヤーの中でも断トツの人気を博していたのは、他でもありません「水戸黄門ご老公ご一行」です。コスプレと表現してはお叱りを受けるかもしれません。これは水戸の名物、ボランティアグループ水戸黄門漫遊一座の皆さんです。
また、ステージでは、ご当地ヒーロー「時空戦士イバライガーR」が大暴れ、見物客の大きな拍手を浴びていました。
「コみケッとスペシャル5in水戸」を記念して、様々なコラボ商品が開発され、人気を呼んでいます。昨年11月から先行販売されている「水戸納豆カレー」(だるま食品)は、これまで2万個以上売れたと報道されています。その他にも、「チョコ納豆」、「黄門漫遊記・萌ぇ~さぶれ」、「桜田門外の変・みるくまんじゅう」、「うめ物語」、「若き日の黄門さま」、「水戸の美酒・萩野谷なか」、「黄門漫遊」、「黄門ろまんクッキー」、「☆ほしいも・泉ちゃん」、「限定水府提灯」など15商品もあります。
この日の水戸市内は、昭和30年代、40年代の賑やかだった頃を彷彿させる人出となりました。「コミケでまちおこし」は、所期の目的を遂げたようです。
このイベントを仕掛け、盛り上げた実行委員会の皆さまやボランティアの皆さまに敬意を表します。さらに、参加者の皆さまやコスプレーヤーの皆さんにも御礼を申し上げたいと思います。当初、若干の混乱が起こるのではないかと、地元では危惧する声もありました。初日を終え、これは全くの杞憂でした。まじめでフレンドリーな姿勢に、地元の方々も高く評価していました。
反面、地元市民盛り上がりが、今一歩であったような気がします。会場周辺の駐車場は、予想に反してどこも空車が目立ちました。当日の参加者は主催者発表で15000人ですが、今後この種のイベントによる街おこしを企画する際、より多くの市民参加を喚起できるかどうかが、大きな課題となることがはっきりしました。
水戸芸術館広場で入場を待つ参加者の皆さん
会場となった旧水戸京成ビル
水戸黄門漫遊一座の皆さんとコスプレーヤーのコラボ
ご当地ヒーロー「時空戦士イバライガーR」が大暴れ
コスプレ会場(県三の丸庁舎広場)
(会場内の写真は、コミケ事務局の正式な取材許可を取って撮影しました。なお、顔が判別できる写真に関してはぼかしを入れてあります。不都合な写真がある場合は、ご一報下さい。直ちに削除・修正いたします)
参考:コみケッとスペシャル5in水戸のHP
参考:Gigazine「茨城県水戸市が萌え色に染まった「コみケッとスペシャル5 in 水戸」本日開幕、全記事一覧まとめ」
(2010/3/23更新)
3月22日の「コみケッとスペシャル5in水戸」の来場者は1万8千人。2日間の合計は、延べ3万3千人に達しました。水戸の市街地には、若者を中心としたコミケファンがあふれ、実行員会のボランティアの方々の明るい声が溢れました。ホテルは満室状態、土産店も大にぎわい。商店街も「まるで30年前の水戸に戻ったみたい」とのうれしい声が聞こえていました。