6月1日茨城県は、福島第一原子力発電所の事故で受けた損害に関して、東京電力に対して9億1800万円余りの損害賠償請求を行いました。
茨城県が請求したのは、去年3月以降、今年3月末までの1年間で、原発事故によって掛かった経費の一部です。茨城県庁で小松原仁政策審議監が、東京電力茨城支店の本多秀治副支店長に請求書を手渡しました。
請求の内訳は、水道水から放射性物質を取り除く費用などが4億円、放射性物質が含まれる下水汚泥の処分費用などが2億6000万円、職員の時間外勤務手当など人件費が1億2000万円などとなっています。(以下の表を参照)
NHKニュースの報道によると、請求書を受け取った東京電力の本多副支店長は「事故から1年間、茨城県の皆様には大変ご迷惑をおかけしました。事情を1つ1つ伺いながら真摯に対応していきます」と述べたと伝えられています。