2015年6月10日、茨城県議会一般質問が行われ、公明党の八島功男県議が登壇。八島県議は、改正地方教育行政法による新しい教育委員会制度改革については、知事はじめ教育長に何度も質問をしてきました。
今回は、議会の同意を得て、知事より直接任命された新教育長に、その責務や教育長としての抱負をただしました。
新しい教育委員会と新教育長の責務について
新しい教育委員会と新教育長の責務について教育長に伺います。
改正地方教育行政法による新しい教育委員会制度改革については、知事はじめ教育長に何度も質問をして参りました。ここでは、議会の同意を得て、知事より直接任命された新教育長の責務や教育長としての抱負について伺います。
従来の教育委員会は、委員会を主催する非常勤の教育委員長と実務を取り仕切る常勤の教育長の体制で、緊急事態が発生した際の責任の所在が不明確でした。本県は、新制度移行に伴い教育委員が6名と実質的に増員され、教育庁組織を2部体制とするなど教育委員会の体制強化が図られました。今後は、知事が招集し、教育委員会と協議する公開の「総合教育会議」の開催が待たれます。ここで、まず協議されるものは、知事の策定する教育、学術及び文化の振興に関する総合的な施策である「大綱」です。 ここをして、知事の権限の強化と推察する論評もあります。そして、教育委員会が引き続き教育行政の執行機関であることに変わりはありません。新教育長は、教育委員会の会務を総理することで、迅速な危機管理体制の構築を図ることを含めて、教育行政の第一義的な責任者であることは明確です。
私は、昨年9月の代表質問で、二つの提案をしました。一つは、教育委員会委員の増員であり、できれば女性の委員の登用をと提案しました。こちらは、長谷川智恵子委員の任命により実現したことを嬉しく思います。二つ目は、新教育長の組織マネジメントスキルや資質を明らかにするために、文部科学省の通知にもあるように議会の同意を得るための「所信表明」と質疑応答を提案しました。
その意味で、今回は小野寺教育長の教育及び教育行政に係る、いわゆる所信を伺いたく思います。
教育長は、教育委員会ホームページの教育長挨拶の中で、「いばらき教育プラン」に掲げる「一人一人が輝く教育立県を目指して」を基本テーマとして、引き続き、「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」の育成をして参りたいと述べられています。そして、今年度を「戦後教育の節目となる年」と位置付け、次期教育プランの策定に取り組むとしています。
これを踏まえて、教育長は、教育の持つ力をどのように考え、教育とは何のためにあるとお考えか伺います。また、いじめや教員の不祥事に対する姿勢を示して頂き、望まれる教師像を伺うとともに、教育行政のトップとして、新しい教育委員会と新教育長の責務についてのご所見を、併せて教育長に伺います。