6月5日、日立シビックセンター音楽ホールで、程農化(てい・のうか)さんの二胡を中心とした演奏会が開催されました。
この演奏会では、地元日立を中心に世界的に活躍する邦楽の柳内呈留摩(やない・てるみ)さんを加え、中国音楽と邦楽のコラボレーションとなりました。
程農化(てい・のうか)さんは、中国の二胡奏者。天津市出身で天津音楽学院卒業、天津歌舞院の民族交響楽団二胡ソリスト兼首席担当員となりました。1981年天津「青年二胡大賞」を獲得。1989年来日後、東京学芸大学修士課程終了。NHK、衛星NHK、テレビ朝日、テレビ東京などのマスメディア、カザルスホール、東京文化会館などで演奏活動や公演を行っています。阪神大震災の被災者支援のボランティアや学習院大学の特別講師なども務めています。
二胡という楽器は、はたった2本の弦で、これほどの表現力があるとは、正直驚きでした。その調べは、不思議なやすらぎを与えてくれました。「人間の声に一番近い楽器」と物の本には書いてありましたが、演奏会の後の打ち上げで程さんが、「二胡は、胎児がお母さんのおなかの中で聞く音を奏でるのです」と語ってくれてのが、より正鵠を得ているような気がしました。
その打ち上げでは、「今日の程先生、柳内先生の演奏には感動しました。二胡が二本の糸で素晴らしい調べを奏でるように、中国の皆さんと日本の私たちが共に和して、世界の繁栄や平和のために壮麗な音楽を奏でましょう」と、挨拶させていただきました。