7月10日、午前8時半ごろ、日立市の日立港周辺の海上で油が浮いているのが発見されました。 茨城海上保安部によると、2002年12月に座礁した北朝鮮船籍の貨物船「チルソン」の海底に残っている船体付近から、点状に薄い油が噴き出しているとのことです。
油は泡状になり座礁現場から北に約4キロまで延び、幅は一部で約20メートルに及んでいます。
巡視船が油を散らし、海上の油は午後3時ごろまでにほぼ処理されました。
チルソン号付近には流出を防ぐため、県などが半径約140メートルにわたりオイルフェンスを張りました。
茨城県では今年1月、船体の撤去作業を完了しましたが、全体の2~3割の船底部が、テトラポットなどに埋もれたままの状態で回収されていません。
茨城海上保安部などは、残った船体かにこびりついた油が、水温の上昇と共に流出したとみて調査しています。
茨城県から井手よしひろ県議に寄せられた情報によると、本日11日は、新たな油の流失拡大はないとのことでした。