茨城県腎臓病患者連絡協議会のT.K.さん(原文は実名です)より直接書面をいただきました。
私は今、我が身にふりかかろうとしていることを自分の力では解決できない状況にあります。
私は体調を崩して、血液透析を週三回実施しています。そのため重度障害者に認定されています。重度身体障害須屋になると働くこともできない状態になり、生活も厳しくこれ以上の医療費の負担は低所得者にとって大変です。
現在の県議会開催期間にマル福制度への自己負担の導入を審議されるとのこと。この自己負担の導入に私たちは反対します。
今回の医療福祉制度の改正の中では、乳幼児医療費の無料化範囲を3歳未満から6歳未満に拡充しました。
反面、自己負担額を外来の場合、最高一ヶ月1000円から1200円に引き上げ、入院の場合は、一日300円(月3000円)を徴収することになりました。更に、入院時の食事代も日額780円負担していただくことになりました。
こうした自己負担額の増加に伴って、先に紹介したように重度の身体障害者から不安の声が寄せられました。
現在、県の重度心身障害者医療費助成制度(マル障)では、①身体障害者手帳1級、又は2級②知能指数が35以下③身体障害者手帳3級かつ知能指数50以下④身体障害者手帳3級かつ障害名が心臓、腎臓、呼吸器、ぼうこう若しくは直腸、小腸又は免疫不全ウイルスの免疫の機能障害とされる者で、所得が1000万円未満の外来・入院の医療費自己負担と、入院時の食事代の自己負担が助成されています。(県負担1/2、市町村負担1/2)
平成17年11月からは、外来・入院とも自己負担は、現状のとおり無料(自己負担なし)です。また、入院時の食事代は、激変緩和策として、平成17年11月から半額を負担していただくことになります。平成19年4月から標準負担額を負担していただきます。
お手紙の趣旨は充分理解できますし、ご心配のお気持ちは察するに余りあります。
県の担当者が、茨城県腎臓病患者連絡協議会様にはご説明に伺ったとのことですが、しっかりと情報提供をしていきたいと思っています。
食事代の件については、他県の状況などをさらに調査しながら、対応をこれからも検討していきたいと考えています。
N氏様
マル福制度は、県や市町村によって制度が全く違います。それぞれの自治体が厳しい財政状況に中で、最大のサービスを行おうと努力しています。
「実情を知らなすぎる」とのご指摘ですが、何百というケースを目の当たりにしています。無料のマル福制度をリードしたのも、ある意味では当時の県議会でした。
その中から、何ができるか、できないか、他のサービスとのバランスはそれでよいのか、苦渋の判断であることをご理解いただきたいと思います。
障害者に対する現状のマル福制度の実態をもっとよく認識して欲しいものです。なぜ、これまで無料なのか。県議会議員の人たちは実情を知らな過ぎると思います。障害者のいる家庭の平均年収などをぜひ調査していただきたいと思います。結局のところ、家族に障害者がいる家は、まともに働けない場合が多いわけです。ある意味、それもあってマル福は無料だったわけなんです。