日立市内のかみね公園には、日立製作所で作られた蒸気機関車(8620型)が、屋外で保存されています。しかし、屋外に展示され屋根もないために傷みがひどく、2月27より解体撤去されてることになっていました。解体のために390万円の予算も計上され、その準備が進められていました。
ところが、青森県弘前市のNPO「五能線活性化倶楽部」が引き取る話しが急浮上しました。2月19日には、五能線活性化倶楽部の幹部4人が、日立市を訪れSLの保存状態を直接調査しました。新聞報道によりますと、「同行したSL技術者に点検してもらったが、走行可能とわかった。今後、理事会、総会を開いて、日立市に譲渡を申し入れるかどうかを最終決定する」と、受け入れに積極姿勢を示したとのことです。
この蒸気機関車は、日立製作所笠戸工場(山口県下松市)で1924年(大正13年)に製造された大正時代を代表する8620型(ハチロクの愛称で親しまれています)。長さ9.94メートル、重さ48.83トン。当初、姫路機関区に配置され、急行列車から貨物用まで、様々な列車を牽引し、1970年(昭和45年)、水戸駅構内で入れ替え機関車として最期の使命を果たしました。昭和45年8月27日、かみね公園に保存展示のために発送されました。45年7ヶ月の現役時代に、地球58週分に当たる231万5379.4キロを走行しました。
2月20日、井手よしひろ県議の問い合わせに対し、日立市では、「蒸気機関車が復活してくれることは、願ってもないこと。五能線活性化倶楽部が譲渡を申し入れた場合は、無償で応じる」とのことです。
参考:五能線活性化倶楽部のホームページ
(2006/2/22更新)
NPO五能線活性化倶楽部からSL譲渡の申し入れ
2月21日、NPO五能線活性化倶楽部は、日立市に譲渡申し入れの文書を郵送したことを明らかにしました。日立市もSLを無償譲渡する考えで、27日からの解体工事を中止し、3月上旬、NPOと譲渡契約を結ぶ準備に入りました。
五能線活性化倶楽部によると、6月をメドに、車体を3つの部分に分け、トレーラーで青森に陸送する計画です。
SLの動態保存は多くの手がいります、整備士の確保も大変です(高齢化)浜松機関区に退職技術者が居たことで大井川鉄道のSL保守が出来ました、大井川鉄道が多くの観光客を集めている事に習い、安易に追随するのは危険です。私は昭和47年頃ここ大鉄の白井常務、平井課長を同伴し、近くのフアンを集めて中央線関西線伯備線ETCのSL撮影に貸し切りバスをチャーター、かれらにSLの素晴しさを知りフアンに成っていただきC10,C11,泰からC56、熊本からC12を集めてきました、五能線のSL企画もたくさんのフアンを作りしっかりした準備をして、この運動を広く世間に知らせてから始めてください。