平成13年、水戸駅南囗に7階建ての豪華なホテル「レイクビュー水戸」がオープンしました。このホテルは、公立学校共済組合が運営する宿泊施設です。
県は25年後に、茨城県教職員宿泊施設として共済組合から譲り受けるため、建物の建設費用等(土地購入費は除く)を、県が共済組合に償還(分割して返還)していく協定が平成9年に締結されました。償還完了後は、県に所有権移転することとなっています。
具体的な償還額(県の負担額)は、建物の建設費39億8470万円,償還利息14億5900万円,消費税1億9900万円,不動産取得税6200万円.固定資産税5億7730万円,火災保険料2200万円の合計63億463万円という高額になっています。これを、償還期間25年(H13~38)の年2回(9月・3月)50回払いで支払います。毎年の支払は、2億5000万円に達っしています。
このホテルについては、いくつかの問題があると考えています。
①共済組合の所有物であるホテルの建物の固定資産税や火災保険料を県が支払うのは問題がないのか
②開業5年を経て利用者が、3分2に減少しており、今後大規模な改修などが行われた場合、その費用負担は誰が行うのか
という2つの問題です。
こうした問題は、単に茨城県だけの問題ではなく、国全体の問題です。公務員の厚遇という側面と官と民の役割分担という視点で、今ー度議論が必要な事柄であろと思います。
茨城県のホテルレイクビュー水戸への負担額(単位は千円)
区分 | 支払総額 (25年間) |
H13~16 | H17 | H18 | H19 | |
償還金 | 元 金 | 3,984,771 | 415,486 | 125,775 | 129,067 | 132,444 |
利 息 | 1,459,329 | 346,690 | 91,989 | 88,698 | 85,321 | |
消費税 | 199,239 | 20,774 | 6,289 | 6,453 | 6,622 | |
計 | 5,643,339 | 782,950 | 224,053 | 224,218 | 224,387 | |
不動産取得税 | 61,987 | 61,987 | ||||
固定資産税等 | 577,355 | 70,478 | 23,040 | 23,040 | 23,040 | |
火災保険料 | 21,949 | 4,005 | 816 | 816 | 816 | |
合 計 | 6,304,630 | 919,420 | 247,909 | 248,074 | 248,243 |
参考:公立学校共済組合のHP
参考:ホテルレイクビュー水戸のHP