防犯効果に期待、携帯「モバゲータウン」メール制限
読売新聞(2007/12/11)
中高生に人気の携帯向けゲームサイト「モバゲータウン」を運営しているディー・エヌ・エーは12月11日、モバゲータウン内でのメールのやり取りなどを、20日から制限すると発表した。
青森県内の女子高生が11月、このサイトで知り合った30歳の男に殺害された事件も発生しており、未成年の利用者が犯罪に巻き込まれることへの対策を迫られていた。
13歳未満の利用者はメールのやり取りを禁止する。13歳以上18歳未満については、メールのやり取りや、地域などで人を探す「友達検索」を、年齢が前後2歳の利用者との間でしか利用できないよう制限する。
さらに、直接会うようしつこく誘う利用者は一定期間、サイトを利用できないようにする。このため、やり取りを監視する人員を現在の約100人から約300人に増やす。
モバゲータウンは、会員になると約120種類のゲームを無料で遊ぶことができるほか、会員同士が交流できるソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の機能もある。2006年2月に開設し、今年11月末の会員数は813万人、うち10歳代が44%を占める。
ディー・エヌ・エーによると、未成年者が犯罪被害に遭うのは、年齢が離れた大人が介在する事例が多く、年齢制限で犯罪の発生可能性を減らす効果を期待しているという。

DeNAは、「モバゲータウン」が未成年の様々な事件の温床となることを避けるため、サイト外で出会うことを一切禁止し、ユーザへの啓蒙活動、サイト内パトロール、ユーザからの「通報」機能の活用、ルール違反者に対する厳しいペナルティ対応など、サイトの健全化に取り組むとしています。
背景には18歳未満のユーザーに対して、フィルタリングサービスを適用することを総務省が決定したことや、DeNAが東証一部上場する予定で、企業の倫理性が求められること等があります。
<モバゲータウンの健全性維持に向けた取り組み>
①20年12月10日~
・青少年への注意喚起を徹底・・・サイト上でのルールをより分かりやすくする表示を強化
②2007年12月20日~
・18歳未満のミニメールを大幅に制限・・・ユーザの年齢前後2歳までの送受信のみに制限
・13歳未満のユーザはミニメールの利用を禁止
・18歳未満の友達検索を大幅に制限・・・ユーザの年齢前後2歳までの友達検索のみに制限
・メールアドレス(直アドレス)交換禁止の徹底・・・システム対応の強化
③2008年春まで
・サイトパトロールの大幅強化・・・監視体制を、約300人の体制に増員予定
・青少年への注意喚起を徹底・・・サイト上でのルールをより分かりやすくする表示を強化
②2007年12月20日~
・18歳未満のミニメールを大幅に制限・・・ユーザの年齢前後2歳までの送受信のみに制限
・13歳未満のユーザはミニメールの利用を禁止
・18歳未満の友達検索を大幅に制限・・・ユーザの年齢前後2歳までの友達検索のみに制限
・メールアドレス(直アドレス)交換禁止の徹底・・・システム対応の強化
③2008年春まで
・サイトパトロールの大幅強化・・・監視体制を、約300人の体制に増員予定