1月23日、井手よしひろ県議をはじめとする茨城県議会公明党議員会(代表:足立寛作県議会議員)と龍ヶ崎市議会公明党議員会は、龍ヶ崎市松ヶ丘の「たつのこヒルズ」(シニア村)を訪れ、運営会社の「株式会社シニア村」の代表:今美利隆さんより、建設の経過や施設の概要の説明を受けました。
この4階建てのマンションは、「コーポラティブ方式」で建設されました。入居希望者が建設組合を作り、設計から工事契約まで自分たちで行いました。完成後の管理運営は、管理組合を組織して行います。具体的な運営は、今美さんが代表を務めるシニア村が行います。昨年7月に完成し、11月には29室が満室となりました。
住む人自身が、仲間を集めて住宅を建てることが、「コーポラティブハウス」の基本ですが、日本では非常にまれで、このシニア村は日本初の事例といえます。
シニア村は、今美さん夫妻が「分譲マンションと有料老人ホームの中間の住まいを」と計画しました。シニア村のホームページには、「私たち夫婦は実家の茨城に『シニア村』を建設する準備を進めています。「医」「食」「住」を考え、「生きがい」を見つけて地域の人や仲間にふれあいながらも個人の生活を大切にしていける「終(つい)の住家」を探し求めるために入居者を募集しています」と、このマンションのコンセプトが簡潔に示されています。
1階には共用の食堂や大浴場、デイサービス施設を作り、生活の一部を共有する「コレクティブハウス」の要素も加味されています。入居者の健康を守るため診療所のスペースも設けられ、現在入居する医師を募集中です。まさに、衣食住が三拍子そろったシニアのためのマンションとなっています。
入居者が介護が必要な状況になった場合は、併設されている訪問介護施設からヘルパーの派遣を受けることになります。
入居者の専有面積は53m2から70m2の3パターンで、価格は2200万円から2900万円です。入居時には一人50万円、夫婦で150万円の入居金が必要です。毎月の管理費は4万円強です。食事は夕食が800円、昼食が600円で、もちろん各居室で炊事することもできます。どの家からも隣の家のベランダに入れます。各居室の内部は、水回りを除いて自由に内装を行っています。入り口玄関も、基本はスチール製ドアですが、木製の引き戸などに仕様が変更されているお宅が目立ちます。
公明党の各議員と今美代表との意見交換では、1.今後の介護施設や診療所の整備について、2.第2シニア村の建設について、3.地域住民との交流や施設の利用について、などの課題が話し合われました。
敷地面積=2060m2/延べ面積=2490m2/住戸専有面積=53~70m2/戸数=29戸
事業主=シニア村建設組合/総合コーディネート=今美利隆、久美子/建築コーディネート=吉井正芳(吉井建築設計事務所)/設計=吉井建築設計事務所/施工=常磐建設
スケジュール=募集開始2004年2月、組合設立06年6月、設計期間06年3月~12月/工事期間06年12月~07年10月
総事業費=約7億6000万円/総工事費=約5億6000万円/募集時取得目安価格=2200万円~2900万円
