民主・輿石氏「政治を抜きにした教育はない」と日教組大会で
産経新聞(2009/7/6)
「政治を抜きにした教育はない」-。民主党の輿石東(こしいし・あずま)参院議員会長は6日、東京・永田町の社会文化会館(社民党本部)で開かれた日本教職員組合(日教組)の第97回定期大会であいさつし、政治と教育の関係について、持論を展開した。
輿石氏は、日教組傘下の山梨県教組(山教組)の元委員長で、今年1月に都内で開かれた日教組の会合でも、「教育の政治的中立はあり得ない」「日教組とともに戦っていく」などの考えを示している。
一連の発言は、教育や教員の政治的中立性を定めた教育基本法や教育公務員特例法の趣旨を逸脱しているのは明らか。輿石氏は民主党の最高幹部の1人なだけに、同党の文教政策の危うさを示した形だ。大会は8日まで3日間の日程で行われる。
どうも民主党輿石東参議院会長は、確信犯であるらしい。繰り替えし「政治を抜きにした教育はない」との趣旨の発言を、日教組の会合で行っています。7月6日の日教組定期大会の来賓挨拶での発言は、各方面からのひんしゅくをかっています。
そもそも教育の憲法ともいわれる教育基本法には、「法律に定める学校は、特定の政党を支持し、又はこれに反対するための政治教育その他政治的活動をしてはならない」(14条2項)と明示され、民主党幹部の発言に唖然とするのは、私一人ではないでしょう。
この問題は、国会でも取り上げられており、1月19日の参議院予算委員会では、次のような議論が交わされています。
参議院予算委員会
平成21年01月19日
○小池正勝議員(自民党)
日教組主催の新春の集いというのが1月14日に開かれました。その中でこういう御発言ございました。政権交代に手を貸す、教育の政治的中立と言うが、それはあり得ない、政治から教育を変えていく、そんな勇気と自信を持ってもらいたいと、この日教組の新春の集いでごあいさつがありました。これをされたのは民主党の輿石参議院議員会長さんでありました。この御発言について、大臣、いかがでしょうか。
○国務大臣(塩谷立文部科学大臣)
その発言については、その真意がまだ測りかねますのでコメントは差し控えたいと思いますが、そもそも教育は中立かつ公正に行われるべきものであって、教育の政治的中立を確保することは重要であります。そのために、教育基本法第十四条第二項において、学校における特定の政党を支持、又は反対する党派的政治教育などを禁止するものであり、また教育公務員特例法においては、教員の政治的行為について一般の地方公務員より厳しく制限されているところであります。
そういった状況の中で、また関連法案においても教育の政治的中立を確保するために規定が設けられているところでございまして、仮にそういった規定に反するという意図であれば大変問題であると思っております。
平成21年01月19日
○小池正勝議員(自民党)
日教組主催の新春の集いというのが1月14日に開かれました。その中でこういう御発言ございました。政権交代に手を貸す、教育の政治的中立と言うが、それはあり得ない、政治から教育を変えていく、そんな勇気と自信を持ってもらいたいと、この日教組の新春の集いでごあいさつがありました。これをされたのは民主党の輿石参議院議員会長さんでありました。この御発言について、大臣、いかがでしょうか。
○国務大臣(塩谷立文部科学大臣)
その発言については、その真意がまだ測りかねますのでコメントは差し控えたいと思いますが、そもそも教育は中立かつ公正に行われるべきものであって、教育の政治的中立を確保することは重要であります。そのために、教育基本法第十四条第二項において、学校における特定の政党を支持、又は反対する党派的政治教育などを禁止するものであり、また教育公務員特例法においては、教員の政治的行為について一般の地方公務員より厳しく制限されているところであります。
そういった状況の中で、また関連法案においても教育の政治的中立を確保するために規定が設けられているところでございまして、仮にそういった規定に反するという意図であれば大変問題であると思っております。
教育現場に政治を持ち込もうとする輿石氏の露骨な挑発を許す民主党。政権政党、責任政党としての資格はありません。