10月1日、恒例の「全国花火競技大会」が土浦市で盛大に行われました。震災からの復興を願う花火など合計で2万発の花火が茨城の夜空を彩り、約80万人(大会本部発表)の観客が酔いしれました。
この大会は、全国の花火職人が参加して花火の美しさや技を競う全国有数の花火競技会で、大正11年から続く伝統ある花火大会。全国の花火業者約59社が技を競い合う国内屈指の競技会です。競技は連射連発をするスターマイン、発色や煙火の開き方を審査する10号玉の打ち上げ、型物や新しい技術を披露する創造花火の3部門構成で行われます。3部門のそれぞれの優勝者の中から、煙火技術の向上に貢献し、見るものを魅了した最も優秀な煙火業者には内閣総理大臣賞が授与されます。土浦市を流れる桜川の河川敷で毎年10月の第一土曜日に開催されています。この花火大会のか打ち上げ場所に、イオンの大型のショッピングセンターが建設されていますが、この日だけは土曜日でも休業されるという協定を結んでオープンしたほどの地域の大イベントです。
冒頭、東日本大震災の犠牲者を追悼する「追悼花火」が打ち上げられました。続いて、北海道から鹿児島まで全国59の花火業者の職人が、3つの部門で技などを競いました。
特に圧巻だったのは、水戸市の野村煙火工業の「夜空のウェディング」。結婚式をイメージし、指輪や花束のブーケなどを色とりどりの花火で見事に表現しました。また、おおとりのワイドスターマイン「土浦花火づくし」は復興と平和へのメッセージを絢爛豪華に、第80回大会にちなみ80発のエンディング花火が節目の大会を締めくくりました。(エンベットした動画は「土浦花火づくし」。tsubata8141 さんの作品です)
なお、2日には表彰式が行われ、野村煙火工業が総理大臣賞を獲得しました。