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ひたみち日記

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井手よしひろが茨城県日立市からローカルな情報を発信中

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大洗海岸(大洗サンビーチ)にブルーフラッグを揚げよう

管理者 2024年5月22日

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 海の環境を守り大洗の交流人口を増やすために“ブルーフラッグ”という取り組みに注目したいと思います。
 茨城県の海岸線のほぼ中央に位置し、穏やかな気候・風土の中で、観光と水産業の町「大洗町」。大洗町は、“ひとと自然が共生し環境にやさしいまち”を合い言葉に環境行政を進めています。
 大洗町には、磯遊びに最適な「大洗海岸」や広い砂浜に多くの海水浴客で賑わう「大洗サンビーチ」をはじめ、イルカ・アシカオーシャンライブが人気の「アクアワールド茨城県大洗水族館」、荒波が岩礁に打ち付ける「神磯の鳥居」、古くからヤマトシジミの産地である那珂川水系の汽水域「涸沼」などがあります。涸沼は水鳥の宝庫で2015年にラムサール湿地に登録されました。また、フェリー・旅客船だけでなく、国内外のクルーズ船を誘致している大洗港(茨城港大洗港区)があります。
 大洗町は、海や湖沼という地球からの贈り物を、まちの更なる活性化を進めていくための工夫や、豊かな海がもたらす水産資源の活用、大洗港・海洋レジャーによる観光集客など、様々な課題があります。また、海に流れ着く海洋プラスチックの処理問題や、ラムサール登録湿地である涸沼の自然環境をどのように守るかも重要な宿題です。


 ブルーフラッグ(BLUEFLAG)とは、デンマークに本部を置く環境教育財団(FEE)が管理・運営する国際的な環境賞であり、世界中のビーチやマリーナがその環境管理と安全性、サービスの質に基づいて評価され、認証されます。このプログラムは、1985年に始まり、水質の清潔さ、安全・救命設備の充実、環境教育と情報提供の取り組み、環境管理の4つの主要な分野において厳しい基準を設けています。ビーチやマリーナがこれらの基準を満たすことができれば、ブルーフラッグの認証を受けることができ、その地域の環境保護と持続可能な観光への取り組みが国際的に認められることになります。
 茨城を代表する大洗海岸(大洗サンビーチ)が、ブルーフラッグ認証を受けることで、世界レベルのビーチであることを宣言し、環境保全、観光振興、SDGsの推進につながると確信します。

 認証を取得するためにはJARTAに申請し、国内審査及び国際審査を受ける必要があります。2024年5月時点の認証ビーチ・マリーナは以下14か所です。
①由比ガ浜海水浴場(神奈川県鎌倉市):2016年から9年連続取得(アジア初取得)
②若狭和田ビーチ(福井県高浜町):2016年から9年連続取得(アジア初取得)
③須磨海水浴場(兵庫県神戸市):2019年から6年連続取得
④本須賀海水浴場(千葉県山武市):2019年から6年連続取得
⑤片瀬西浜・鵠沼海水浴場(神奈川県藤沢市):2021年から4年連続取得
⑥逗子海水浴場(神奈川県逗子市):2022年から3年連続取得
⑦リビエラ逗子マリーナ(神奈川県逗子市):2022年から3年連続取得(マリーナでアジア初取得)
⑧興津海水浴場(千葉県勝浦市):2023年から2年連続取得
⑨小田の浜海水浴場(宮城県気仙沼市):2023年から2年連続取得
⑩サンオーレそではま海水浴場(宮城県南三陸町):2023年から2年連続取得
⑪菖蒲田海水浴場(宮城県七ヶ浜町):2023年から2年連続取得
⑭高田松原海水浴場(岩手県陸前高田市):2024年取得(岩手県内初取得)
⑬二色の浜海水浴場(大阪府貝塚市):2024年取得(大阪府内初取得)
⑭リビエラシーボニアマリーナ(神奈川県三浦市):2024年取得

ブルーフラッグの意義・目的

  1. 海の課題の可視化・共有化
    ブルーフラッグを取得するためには、30数項目の基準の達成状況を調査することが必要で、その過程で現在のビーチやマリーナ等の抱える課題(ブルーフラッグ未達成基準)が明らかになります。これらの課題が行政・事業者・住民間で可視化・共有化されることで、課題解決に向けた具体的な改善策に取り組めるようになります。
  2. 世界基準の海の証明
    ブルーフラッグは、認証基準に基づいて第三者機関である国内及び国際審査委員会の書類審査・現地審査をクリアしてはじめて認証が与えられる公正で信頼性の高い制度です。ブルーフラッグを取得することは、サスティナブルなビーチ・マリーナ等であることを国内外に客観的に示すことができる証となります。
  3. ステークホルダーの継続的活動の推進
    ブルーフラッグの取得を目指すためには、地元の行政・事業者・NPO・住民などのステークホルダーの合意が必要となります。また、毎年審査を受けて更新する制度となっているため、ステークホルダーの継続的活動が促進され、地域一体となった持続可能なビーチ、マリーナ等の改善活動が推進されます。
  4. ブランディングと地域経済の活性化
    厳しい基準を達成してブルーフラッグを取得できたビーチ・マリーナ等はそのブランドが確立され知名度が上がります。特にヨーロッパではその効果は大きく、今後日本においても、ブルーフラッグビーチ・マリーナ等は国内外からの海水浴客や観光客の増加による地域経済の活性化が期待できます。
  5. 地元の海に対する愛着と誇りの醸成
    ブルーフラッグを取得・維持するためには、行政・事業者・市民がビーチやマリーナ等の改善運動を自ら主体的に参加する必要があります。その過程で、行政・事業者・市民が地元の海を取り巻く環境についての理解を深め、海やまちに対する愛着と誇りを持つようになりシビック・プライドが醸成されます。
  6. SDGs達成への貢献
    ブルーフラッグ認証プログラムは、SDGsの17ゴールにすべて関連しており、FEEではUNEP(国連環境計画)、UNWTO(国連世界観光機関)等との連携のもと推進しています。ブルーフラッグの取得を目指すことで、SDGs関心層の取り込みも期待でき、SDGsをまちぐるみで推進できるようになります。
  7. 「持続可能なまちづくり」の実現
    ①水質、②環境教育と情報、③環境マネジメント、④安全性・サービスの4分野からなるブルーフラッグの基準を達成するためには「環境・経済・社会」の調和した改善運動が必要です。ブルーフラッグの目的はSDGsの理念と一致しており、ひいては「持続可能なまちづくり」を実現することにつながります。
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井手よしひろです。 茨城県の県政情報、 地元のローカルな話題を 発信しています。 6期24年にわたり 茨城県議会議員を務めました。
一般社団法人地方創生戦略研究所
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