茨城県教育委員庁は、ナンバースクールの名称見直しの方針を撤回。9月19日の県議会文教警察委員会で報告した県立高校の名称見直しのための検討委員会設置を、県議会の強い反対で断念することを明らかにしました。
茨城県は、県議会常任委員会で「一高」や「二高」など校名に漢数字が付く、いわゆる「ナンバースクール」について有識者会議を設置して名称がもたらす影響などを検討することを表明していましたが、県議会から反対や慎重な意見が相次いだことを踏まえ検討を見送ることになりました。
茨城県は校名に漢数字が付く県立高校が全国最多の28校あることやことし1月には大井川知事が県総合教育会議で「学校の名前から枠にはめ込み変化の妨げになっている可能性がないか」などと述べたことを踏まえ、校名について検討するための有識者会議の設置を表明していました。
しかし、この日の委員会で委員からは「ナンバースクールにどのような支障があるか不明だ」とか、「慎重に進めてほしい」といった反対や慎重な意見が相次ぎ、県としてこれらの声を踏まえ、有識者会議の設置をやめ検討を見送ることになりました。
県は校名変更という結論ありきではなく検討するものだとして、議会側に理解を求めていましたがナンバースクールをめぐる本格的な議論を開始前に断念した形です。