霞ヶ浦のコイヘルペスウイルス問題で、1月20日から始まった養殖ゴイの全量処分が、3月30日までに完了しました。これは持続的養殖生産確保法に基づく県の命令によって行われた措置で、養殖ゴイ2467トンが焼却処分されました。補償費用は総額5億6100万円に上る予定です。
補償総額のうち国が3億5100万円、県が1億4000万円、6市町村が7000万円を支出します。焼却処分の経費も補償とともに業者側に支払われる見通しです。
現在、霞ケ浦の養殖業者は、3分の1が養殖業の継続を、3分の1が廃業を検討しています。残りは、態度が決められてない状況と言われています。
県は、今後の霞ケ浦でのコイ養殖継続の可能性を調べるために、霞ケ浦で養殖されていた稚魚500匹、成魚40匹を玉造町の県内水面水産試験場で飼育する実験を、3月下旬に始めました。また、水温が上昇したときのコイの様子をみる試験も行っています。更に、4月には県外の健康なコイを湖内の網いけすで飼育する試験も始めます。