3月6日、7日、県内の小中高等学校で、一斉に入学式が行われました。晴天と暖かい気温に恵まれ、満開の桜の下での入学式になりました。
真新しい制服と緊張した表情の新入生を見ると、入学式を見守る私達の背筋もピンと伸びるものです。
最近の入学式や卒業式に参列して、一つだけ気になることがあります。それは、国歌にせよ、校歌にせよ歌声がほとんど聞こえないということです。「歌は生命の叫び」との箴言がありますが、様々な不安を払拭して、希望の新生活へのスタートに当たって、大きな声で歌を歌うことはすばらしいことです。いたずらに、国家主義や全体主義・集団主義を鼓舞する思いは全くありませんが、友情や仲間たちの団結を進めるためには、歌はとても大事なものだと思います。
私事ですが、高校の入学式に先立って、寮に入った私は、先輩から校歌や寮歌を一晩みっちり練習させられました。その時は、めんどくさいな感じましたが、入学式の本番、講堂を揺るがさんばかりの自分たちの歌声に、感動さえ覚えました。人生に様々な節目で、その時の歌声が自分自身を励ましてくれています。
入学式に先立って、上級生の代表が新入生の各クラスの行って、校歌の歌唱指導をするのが伝統という学校を聞いたことがあります。大きな声で、しっかりと歌う練習、ぜひ各学校で取り組んでいただきたい思います。
(写真上:4月7日県立多賀高校入学式、写真下:4月6日市立台原中学校入学式)